ヨサヲさま
シーラさんとのZOOM、よかったですね。来月のアップ、楽しみにしています。もちろん、ZOOMやリモートには利点もあります。先日、若い人たちとネットの掲示板に書き込むやり方で「妄想作文コンテスト」を実施したんです。すると、リアルでは控えめな方がどんどんクオリティの高い文章を投稿してきて、感動しました。向き不向きもあるのでしょう。コロナを経て、私もこれからは、リアルとバーチャル、遠隔と対面・・いろいろ交えて人とのつながりやコミュニケーションをはかっていこうと痛感しました。
さて、ようやく京都のまちが動き出した感があります。人も増え、車も増え、先週の繁華街逆走という派手な事件も、なんだか人々の浮ついた気分を象徴するようです。
ことしはそもそも、五輪イヤーに合わせて京都のまちはホテルやショッピング施設のオープンラッシュのはずでした。いまや景気も低迷中ですが、コロナで延期されていた施設がようやく店開きを始めています。
早速、11日にオープンしたばかりの一番の注目スポット「アップリンク京都」に行ってきました!
京都シネマ、出町座、移転した京都みなみ会館に続く、約1年ぶりの新設のアート系映画館です。ヨサヲさんもよくご存じの、渋谷と吉祥寺に館を持つアップリンクの東京以外の初進出で、38~73シートの計4スクリーン、地下鉄駅も直結で、たぶん京都で一番アクセスのいい立地でしょう。
9月までの3か月間、新作とともに「見逃した映画特集」をやっていて、ドキュメンタリーを含む実に内容の濃い113本を一挙に上映しています。ロビーの壁一面に並んだチラシは壮観で、映画ファンとしてはドキドキが止まりません。
とはいえ、うーん、残念なのですが、「現代の京都でアート系作品がヒットするか」といえば話は別です。京都には芸術系の学校も多く、教養あるだろう大学生もたくさんいる。しかし、私の友人の、コアな作品を扱うレンタルDVDショップの店主はいつも「彼らは自ら発掘してまで映画を観ない」と嘆息しています。確かに興行収入のランキングを見ても漫画原作の邦画やハリウッド話題作ばかり。さらに最近、シネコンが上映作に困ってアート系に手を出す傾向があり、小規模映画館はいずれも苦戦を強いられています。すでに京都にはアート系のみで8スクリーンあるなか、京都への進出はかなりの「賭け」です。
でもなあ、「映画館が早々に撤退」なんて、文化都市を標榜する京都の恥。この映画館をはじめ、すてきなアート系映画館を守るか否かに、私は京都のサブカル力が試されている、と感じます。
鼻息あらく会員になり、1本見た帰りに「アップリンク代表がパワハラで提訴された」とのニュースが。うー、なんだか、雲行きアヤシイ・・。映画に罪なし。頑張れ!小規模映画館!
ミヤコさん
ZOOM会議の違和感を身体で感じながらの日々ですが、このツールを真っ向否定することもできず、
TVやネットで流行りのZOOM対談をコンテンツ化して発信するという手法を取り入れました。
対談(トーク)の主役は、シーラ・クリフさんと丹後の織物関連の事業者のみなさんやアーティストの皆さん。東京、シーラさんのご自宅とここ丹後の事業者の皆さんの工房(オフィス)でのリモート対談です。 「シーラ・クリフ20番勝負!」と題して、1週間毎に発信していく予定です。
初回は、柴田織物、柴田さん。イケメンでダンディー、着物姿がこれまた最高にお似合いの事業者さん。柴田さんの機織りの技術は、丹後を代表するどころか日本中で唯一無二の職人技。最高水準の技術をもつ職人さんです。もちろん、このコロナによるダメージもあるのですが、日本中からの依頼は絶えません。すごい!の一言。
この柴田さんとシーラさんのトーク。そもそもお互いリスペクトし合い信頼関係がベースにあるので、過度の緊張感は皆無。トークも「柴田さん、お久しぶり!!!」の笑顔のシーラさんの言葉からスタートしました。 私は、柴田さん宅にお邪魔して、二人のリモートトークをそばで鑑賞(?)。40分ほどのトークでしたが非常に楽しめました。
シーラさんも柴田さんも普段着である着物姿で、時に商品紹介したり、時に席を離れたり。 目の前のiPad画面を見ながら、お互い顔や商品を近づけて会話する姿は、ZOOMトークぽい動作。
画面の向こうのシーラさんの表情もこのトークを楽しんでいらっしゃるようで、とても面白い40分でした。
トーク内容は自動録画できており、次はこの録画素材を編集し、スーパーやテロップ処理をしながら18分くらいに編集します。
あらためて、このコンテンツ作りに感じることは、手間暇そしてコストをかけずに簡単にできること。
ZOOMというツールを利用しない時代は(時代とは大袈裟ですが、そんな感じ)カメラマンの手配、お二人合える都合、場所など収録当日までにやらなければならない作業が山ほどありましたが、それがすっかり無くなりました。コストも信じられないほど下がります。20本撮る予定ですが、労力、経費は以前の10分の1かな。いやいや、恐ろしい時代です。
その一方で、こうしてカメラマン、収録スタジオ、編集スタジオ、それに伴うサポートスタッフが不要(言い方、ごめんなさい!)になります。
そんなことを考え始めると、生活様式の変化どころか、生きるための職そのものの再考も必要です。
楽しい時間でしたが、いろいろ考えさせられるひと時でした。
ミヤコさん、7月にアップします、ぜひご覧になってください。