与謝野町観光協会 与謝野日々是

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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
ZOOM会議に思う。 令和2年6月3日

ミヤコさん

 6月になりました。大イベント目白押しと気分一新で迎えた2020年の幕開けから、はや半年近くなるのですね。この半年、コロナ一色でした。先日、元旦に誓った「今年はやるぞ!」の思いをあらためて読み直したら、まだ何もできていないことに気づかされました。ぜーんぶコロナのせいにしていました。また、昨年の5月6月のスケジュールを見たら、けっこう精力的にあちこち視察に会議に参加してました。
 すっかり引きこもってオンライン会話に慣れてしまい、動かないこと(体も頭も)を良しとしてしまっている自分がいます。これでいいのか、自分!と非常事態宣言が解除された際に、あらためて奮起した次第です。

 最近は、夏を感じさせるような日もあります。町を囲む山々も新緑のエネルギーを放ちます。田植えも終わり、成長が楽しみな苗の姿が一面を覆ってきました。自然は、コロナ禍なんかまったくお構いなく、いつもの5月6月の表情です。つくづく自然の強さを感じます。

 最近、友人とZOOM会議の良し悪しについて会話したのですが(ZOOMで)、時間的な効率性は向上したものの、特にビジネスのディール場面では、実のところ使えないのではないかという結論に達しました。やはり直接表情やしぐさを観察しながら、「よろしく」「YES」の言葉裏に隠れている「じゃない」「NO」を探し出すとか、「今度」の言葉の裏にある「二度と・・」の感情などを汲み取る決定的ビジネスシーンでは、ZOOMでは無理だなという結論です。
 そもそも、そのビジネスシーンで支障をきたさないように、日々直接会い会話し相互の理解を深めるのが大事な仕事でもあったわけで。そしてそれをスキルとして経験としてため込んでいたわけで。
 ZOOM会議だと、この辺が完全に端折られますね。
それこそ何億というビジネス機会が今後どのようにして決定されていくのか、想像ができません。

 まあ平成の、いや昭和の営業と言われればそれまでですが。この変化を受け入れ、対応できなければ自分の先もないわけで。ほんと、大変な時代になりました。

 新常識、新生活に慣れるということは、過去のスキルや経験を捨て去っていくことなんだとつくづく感じる毎日です。

ヨサヲ
離れて心にしみる、ふるさとよ。 令和2年6月3日

ヨサヲさま

 京都の緊急事態宣言が解除され、食料品売場だけでしのいでいたショッピングセンターやデパートが全館で営業再開しています。デリバリーでしのいでいた近くのカフェやレストラン、さらに、府民のいこいの場である動物園や植物園も。
 年パスをもっている私はさっそくゴー。桜はもちろん、アネモネやチューリップの季節は済んでしまったけれど、休園中も丁寧に世話は続けられていて、満開のバラは散らずに待っていてくれていました。写真のようにベンチには犯罪現場のようなテープが張られて、少々殺伐とした光景でしたけれど。
 思い返せば、全国各地の花の名所にとって受難の春でした。「人が集まるから」と咲き誇る花が刈り取られたり‥。人のためばかりに咲いているわけではないのにね。

 さて、戻ってきた風景のなかで、植物園の花にも増して美しいもの。それは、こどもたちが学校に向かう姿です。大人にとっては少々肌寒い朝でも、半袖で学校へと元気に駆けていきます。まぶしいな!
 ただし、大学は別。ライブハウスなどと同様、緊急事態宣言の解除対象にもなりませんでしたし、今後、解除になったところで、もう既に今学期の対面授業休止を決めたところがほとんどです。100人以上の大教室での講義が「3密」なのはわかるけれど、少人数でのゼミや演習も休止です。
 義務教育でない大学は、ひと昔前なら「休講」。しかし現在は「全面Web授業」。準備する教師側も大変ですが、なんといっても気の毒なのは学生たち。アメリカのある調査では、約7割の学生が「授業の質が落ちた」と答えています。
 とはいえ、ヨサヲさんも感じているでしょうが、大学生にとって「授業」なんて、本当はどうでもいい。大学生は大人数の中で揉まれてナンボ。それまでの手取り足取りの学びから、ほっぽり出されて初めて、自分の好きな道を見つける絶好の「モラトリアム特権期間」なのだから。
 大学で学問を究めるもよし、京都を隅々まで巡るもよし、猥雑な夜の街に出てサブカルに揉まれるもよし。・・・でも、まずはいったんキャンパスに集まってから「解散!」したいですよね。

 特にふるさとを離れて下宿にいる大学生は夏まで、なすすべなく呆然としているはずです。家でぼちぼちスマホで授業を見て(パソコンのない学生や通信環境の悪い学生も結構います!)、アルバイトもできないので、下宿とコンビニの往復ぐらい。スマホの画面を閉じれば、狭い部屋にひとり、です。
 そんな折に、なんてすてきな与謝野町のふるさと便なのでしょう!
 もちろん物資で生活を支えることも大きいけれど、それ以上に温かな心が若者を励ますはず。そして、記憶に残るはず。将来にわたっても、振り返れば手を振ってくれている故郷ほど、優しい気持ちを呼び起こすものはありません。

ミヤコ
与謝野町観光協会 会員企業
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