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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
世界一早い!?、ホップ収穫 令和2年6月30日

ミヤコさん

 

 「アップリンク京都」のオープンは個人的にも喜ばしい出来事です。場所もミヤコさんのおっしゃる通り超便利なしかも新風館の地下。

 心配は立地場所がサブカルどころかメジャー感がありすぎかな。この立地が裏目に出なければいいのだけど。アップリンク好きにとってこの場所が好みか?ですね。

(東京渋谷のアップリンクは、中心の渋谷駅からは少々遠く、通好みのサブカルオタクが徘徊しているようなエリアにあります。この立地がアップリンクのらしさを強調してます。)

 

 さて、早いもので7月です。あっという間の半年でしたね。コロナ騒動に追われた半年でした。(と言ってまだ終わったわけでない。)

 6月の後半あたりから、漸く町に賑わい(人出)を感じるようになりました。このエリアでさえそう感じるのですから、ましてや京都なんぞはさぞ賑わっているのだと思います。

 さらに7月からは海の京都エリアも観光促進として様々な施策がスタートします。

 

 与謝野町は、去年大好評だったホップ収穫が始まりました。実は与謝野町のホップは世界で一番収穫が早く、うだる暑さの中で獲れたてのホップで作られた最高のクラフトビールが飲めるのです。

 今年から「ホップレンジャー」としてホップ生産者の皆さんと一緒に汗をかいて、ゼロからホップを育てる皆さんの募集を開始しました。コロナ禍の中、6月の募集よりすでに70人ほどの登録があります。

 しかも京阪神をはじめ関東など遠方からのホップファンの方などで半分以上を占めます。ほんとうにありがたいです。

 

 「ホップレンジャー」の特徴は、ホップ生産者やその関連の人たちが、「おもてなし」を一切せず、したがって「お客様」という認識でなく「仲間」として迎え入れている点。しかも労働の対価も発生しません。

 そこはお客様側も理解して頂いており、まさに「働く」ために来町されています。一緒に汗をかき、労働の後の格別の一杯をみんなと一緒に味わう、そんなプライスレスな体験です。

 実際にホップレンジャーとして来町された方の労働を通しての体験満足度はすこぶる高く、正直、関係者一同驚いています。

 

 コロナによって、いままで当たり前だったことが通用しなかったり、初めてのことがすんなり受け入れられたり、生活様式だけでなく価値観も大きく変化しそうですね。

 観光の在り方も大きく変化することでしょう。少なくともこの「ホップレンジャー」企画に携わり非常に強く感じる今日この頃です。

 

ヨサヲ
試される京都のサブカル力 令和2年6月30日

ヨサヲさま

 シーラさんとのZOOM、よかったですね。来月のアップ、楽しみにしています。もちろん、ZOOMやリモートには利点もあります。先日、若い人たちとネットの掲示板に書き込むやり方で「妄想作文コンテスト」を実施したんです。すると、リアルでは控えめな方がどんどんクオリティの高い文章を投稿してきて、感動しました。向き不向きもあるのでしょう。コロナを経て、私もこれからは、リアルとバーチャル、遠隔と対面・・いろいろ交えて人とのつながりやコミュニケーションをはかっていこうと痛感しました。

 さて、ようやく京都のまちが動き出した感があります。人も増え、車も増え、先週の繁華街逆走という派手な事件も、なんだか人々の浮ついた気分を象徴するようです。
 ことしはそもそも、五輪イヤーに合わせて京都のまちはホテルやショッピング施設のオープンラッシュのはずでした。いまや景気も低迷中ですが、コロナで延期されていた施設がようやく店開きを始めています。
 早速、11日にオープンしたばかりの一番の注目スポット「アップリンク京都」に行ってきました!
京都シネマ、出町座、移転した京都みなみ会館に続く、約1年ぶりの新設のアート系映画館です。ヨサヲさんもよくご存じの、渋谷と吉祥寺に館を持つアップリンクの東京以外の初進出で、38~73シートの計4スクリーン、地下鉄駅も直結で、たぶん京都で一番アクセスのいい立地でしょう。
 9月までの3か月間、新作とともに「見逃した映画特集」をやっていて、ドキュメンタリーを含む実に内容の濃い113本を一挙に上映しています。ロビーの壁一面に並んだチラシは壮観で、映画ファンとしてはドキドキが止まりません。

とはいえ、うーん、残念なのですが、「現代の京都でアート系作品がヒットするか」といえば話は別です。京都には芸術系の学校も多く、教養あるだろう大学生もたくさんいる。しかし、私の友人の、コアな作品を扱うレンタルDVDショップの店主はいつも「彼らは自ら発掘してまで映画を観ない」と嘆息しています。確かに興行収入のランキングを見ても漫画原作の邦画やハリウッド話題作ばかり。さらに最近、シネコンが上映作に困ってアート系に手を出す傾向があり、小規模映画館はいずれも苦戦を強いられています。すでに京都にはアート系のみで8スクリーンあるなか、京都への進出はかなりの「賭け」です。
でもなあ、「映画館が早々に撤退」なんて、文化都市を標榜する京都の恥。この映画館をはじめ、すてきなアート系映画館を守るか否かに、私は京都のサブカル力が試されている、と感じます。
鼻息あらく会員になり、1本見た帰りに「アップリンク代表がパワハラで提訴された」とのニュースが。うー、なんだか、雲行きアヤシイ・・。映画に罪なし。頑張れ!小規模映画館!

ミヤコ
与謝野町観光協会 会員企業
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