ヨサヲさま
成人式への臨席や女性たちの盛装については多様な意見があるのでしょうが、私はやっぱり賛成です。ヨサヲさんのおっしゃる通り、若者のコミュニケーション手段がSNS中心で関係性も仮想空間で済まされそうな現代、「成人を祝う」という、いわばアナログな儀礼が廃れるとしたら、残念です。
以前、日本人は人生の通過儀礼をとても大切にしていました。3歳、5歳、7歳、13歳、そして元服にあたる成人。こどもの成長を家族や地域が一緒に喜びました。昔は、幼子が成長するまでに、病気などさまざまな困難があったせいかもしれませんね。
私は「成人年齢」は、大学生と社会人が混在する20歳より、比較的みんなが同じ立場にいて、これから進路が分かれていく18歳で良いと思います。年齢引き下げを機に 「大人になるとは?」を改めて問い直し、「けじめの日に盛装して、祝い合おう」と、俄然、きものをアピールしていきましょう!
京都市はいま、市長選の真っ最中。新聞には「市の通信簿」のような記事もたくさん載っています。人口減もテーマのひとつです。京都市の人口は147万人。30年後には129万人まで減るそうです。記事は深刻なトーンでしたが、日本全国、もはやダウンサイジングは避けられません。
ある記事で京都大こころの未来研究センターの広井良典教授が「嘆くことはない」と書いていました。
「江戸時代後期は3000万人でほぼ一定。明治以降、人口増と経済発展が同時進行だったが、幸福感は減った」。そして、単に「昔に帰る」のではなく、現代の視点で「本当の豊かさ」を手に入れる「心のビッグバンの転換点だ」と言うのです。歴史的にみると、この「心のビッグバン」期には、素晴らしい芸術や思想、価値観が現れるんですって!嘆き節ばかりでなく、そう考えるとワクワクもします。
ということで、私は思索を深めようと、久しぶりに「哲学の道」を歩いてきました。冬の疎水沿い、ぴりりと心も引き締まります。
哲学の道近くには、ことし大注目の大豊神社もあります。この神社、祭神の大国主命を助けた由縁で、かわいい一対の「狛ねずみ」が鎮座します。訪ねてみると、こじんまりした境内は老若男女でいっぱい! 与謝野の新成人たちの明るい未来を祈り、福を運ぶ狛ねずみの写真を届けます!
ミヤコ様
あけましておめでとうございます。2週間が過ぎて、こう言うのも少し変ですが。
今年は、東京オリンピック・パラリンピックをはじめビッグイベントが目白押し。この地方も「丹後ちりめん創業300年」、盛上りの一年となる予定です。
この12日は成人式が行われた日でした。色々調べてみると、今年の新成人は122万人とか。新成人が総人口人占める割合は0.97%と1%にも満たない状況。マクロミルが新成人を対象に調査した内容で、新成人のSNS利用率はLINE95.6%、ツイッター79.8%、インスタ67%と、コミュニケーションそのものが、大きく変化しているが判ります。そりゃ、日常生活が変わるわ!と実感。彼らとどのようにコミュニケーションするかを今一度考えなければならないなあと思います。
20歳の成年年齢も2022年の4月から18歳に変更されますね。先行する選挙権年齢に追いつくことになります。(酒煙草や公営競技(競馬・競輪など)は20歳のままのようですが。)
ともかく高校卒業したら、みんな大人扱いされるということですね。
この地方にとって、成年年齢の引き下げは地域産業の痛手となるとの声が上がっています。
成人式イベントは、ちりめん産業の地域特性として、晴れ着(振袖)需要の特需がありました。高校を卒業して都会に出て行っても、二十歳のお祝い時は、地元に帰り丹後ちりめんの振袖を着るという家族親戚の大イベントで、地域産業が潤いました。
昨今、20歳を祝う晴れ着もレンタルが多いとか。将来何回着るかわからないものに高額を費やすということを考えれば合点がいきます。都市部なんかそもそも着物を着ない成人式も多いしね。
成年年齢が18歳に引き下がることで、この成人式という儀式(イベント)そのものが、薄れるというか無くなる可能性も大いにあり、この地域の産業にとっては大打撃となります。
さらには、人口減。ちなみに子年生まれが一番多いのは1948年生まれ、今年72歳になる方209万人。次に48歳になる方々200万人、さらに60歳になる方151万人。なんと、2008年生まれの今年12歳になる子供たちは108万人と72歳の方の半分です。更なる打撃。
18歳になる人口は減るわ、儀式は無くなるわで、この先ヤバイ!
「丹後ちりめん創業300年」、大いに盛り上げないといかんです!!!