1月19日よりNHK大河「麒麟がくる」が始まりました。
放送まじかになっての「まじか!」のトラブルが発生しましたが、蓋を開けてみると視聴率初回19.1%、2回目17.9%と上々のスタート。結果的にはトラブルのマスコミ報道が強力な番宣になったようですね。
私も、「竜馬がゆく」の福山君以来久々の大河視聴、ウォッチ。主人公、明智光秀の後半人生が福知山を中心にしたこの丹後エリアのため周囲の盛り上がりがすごく、しかもこの大河放送による観光客増加の期待もできるものですから。
実は、この年末年始の福知山城来客は、前年の5倍と大幅増加。先日関係者の方とお話しする機会があって、年末年始は休なしの大忙しで辛かった!と嬉しそうに話されました。
大河は一年かけての放送だけに、人生後半は夏休み明けになるようですが、今からこんな状況だと福知山市は光秀特需に沸く一年になることでしょう。
さて、その大河ですが、初回を見てびっくりしました。
光秀をはじめとする登場人物の着物姿の派手さ。SNS上でも衣装の色彩が鮮やかだとか、見ていて楽しいとか様々な評価があがっています。個人的には、ぜんぜんあり!
武将たちだけでなく、農民たちの衣装も派手派手。一寸先は闇の戦国の大変な時代だからこそ、日々生きる人々の不安を吹き飛ばす、何かしら希望や夢の空気感を見事に表している感じがします。
衣装担当は黒澤和子さん。戦国時代は、武将たちの個性が輝いた時代ということもあり、この演出だとか。さすがです。
こうした、型にはまらない派手な衣装が自然に受け入れられたらいいなあと。特に大河に興味のない若い世代の方に。丹後は「丹後ちりめん創業300年」がスタートしました。ポスターに起用したのは、シーラ・クリフさん。彼女の着物コーディネートも自由で斬新でかっこいい。ポスター写真の着物は、1951年、女優の若尾文子さんが着られた着物。半世紀を経てシーラ流アレンジで、今に蘇らせてくれました。このエリアの産業の沈滞ムードを払しょくしてくれると期待しています。
麒麟とは、平和の使者が連れてくる霊獣。もしくはその使者自身の化身。
大河を見るまで、麒麟とは織田信長とばかリ思っていましたが、明智光秀との解釈なのでしょうか。
大河はともかく、この地においては、麒麟は間違いなく観光客の皆さん。
麒麟がきてます。(笑)
ヨサヲさま
成人式への臨席や女性たちの盛装については多様な意見があるのでしょうが、私はやっぱり賛成です。ヨサヲさんのおっしゃる通り、若者のコミュニケーション手段がSNS中心で関係性も仮想空間で済まされそうな現代、「成人を祝う」という、いわばアナログな儀礼が廃れるとしたら、残念です。
以前、日本人は人生の通過儀礼をとても大切にしていました。3歳、5歳、7歳、13歳、そして元服にあたる成人。こどもの成長を家族や地域が一緒に喜びました。昔は、幼子が成長するまでに、病気などさまざまな困難があったせいかもしれませんね。
私は「成人年齢」は、大学生と社会人が混在する20歳より、比較的みんなが同じ立場にいて、これから進路が分かれていく18歳で良いと思います。年齢引き下げを機に 「大人になるとは?」を改めて問い直し、「けじめの日に盛装して、祝い合おう」と、俄然、きものをアピールしていきましょう!
京都市はいま、市長選の真っ最中。新聞には「市の通信簿」のような記事もたくさん載っています。人口減もテーマのひとつです。京都市の人口は147万人。30年後には129万人まで減るそうです。記事は深刻なトーンでしたが、日本全国、もはやダウンサイジングは避けられません。
ある記事で京都大こころの未来研究センターの広井良典教授が「嘆くことはない」と書いていました。
「江戸時代後期は3000万人でほぼ一定。明治以降、人口増と経済発展が同時進行だったが、幸福感は減った」。そして、単に「昔に帰る」のではなく、現代の視点で「本当の豊かさ」を手に入れる「心のビッグバンの転換点だ」と言うのです。歴史的にみると、この「心のビッグバン」期には、素晴らしい芸術や思想、価値観が現れるんですって!嘆き節ばかりでなく、そう考えるとワクワクもします。
ということで、私は思索を深めようと、久しぶりに「哲学の道」を歩いてきました。冬の疎水沿い、ぴりりと心も引き締まります。
哲学の道近くには、ことし大注目の大豊神社もあります。この神社、祭神の大国主命を助けた由縁で、かわいい一対の「狛ねずみ」が鎮座します。訪ねてみると、こじんまりした境内は老若男女でいっぱい! 与謝野の新成人たちの明るい未来を祈り、福を運ぶ狛ねずみの写真を届けます!