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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
成人式と地域産業 令和2年1月15日

ミヤコ様

 あけましておめでとうございます。2週間が過ぎて、こう言うのも少し変ですが。
 今年は、東京オリンピック・パラリンピックをはじめビッグイベントが目白押し。この地方も「丹後ちりめん創業300年」、盛上りの一年となる予定です。

 この12日は成人式が行われた日でした。色々調べてみると、今年の新成人は122万人とか。新成人が総人口人占める割合は0.97%と1%にも満たない状況。マクロミルが新成人を対象に調査した内容で、新成人のSNS利用率はLINE95.6%、ツイッター79.8%、インスタ67%と、コミュニケーションそのものが、大きく変化しているが判ります。そりゃ、日常生活が変わるわ!と実感。彼らとどのようにコミュニケーションするかを今一度考えなければならないなあと思います。
 20歳の成年年齢も2022年の4月から18歳に変更されますね。先行する選挙権年齢に追いつくことになります。(酒煙草や公営競技(競馬・競輪など)は20歳のままのようですが。)
 ともかく高校卒業したら、みんな大人扱いされるということですね。
この地方にとって、成年年齢の引き下げは地域産業の痛手となるとの声が上がっています。
 成人式イベントは、ちりめん産業の地域特性として、晴れ着(振袖)需要の特需がありました。高校を卒業して都会に出て行っても、二十歳のお祝い時は、地元に帰り丹後ちりめんの振袖を着るという家族親戚の大イベントで、地域産業が潤いました。
 昨今、20歳を祝う晴れ着もレンタルが多いとか。将来何回着るかわからないものに高額を費やすということを考えれば合点がいきます。都市部なんかそもそも着物を着ない成人式も多いしね。
 成年年齢が18歳に引き下がることで、この成人式という儀式(イベント)そのものが、薄れるというか無くなる可能性も大いにあり、この地域の産業にとっては大打撃となります。

 さらには、人口減。ちなみに子年生まれが一番多いのは1948年生まれ、今年72歳になる方209万人。次に48歳になる方々200万人、さらに60歳になる方151万人。なんと、2008年生まれの今年12歳になる子供たちは108万人と72歳の方の半分です。更なる打撃。
 18歳になる人口は減るわ、儀式は無くなるわで、この先ヤバイ!
 「丹後ちりめん創業300年」、大いに盛り上げないといかんです!!!

ヨサヲ
2020年、伊勢海老に決意を誓う。 令和2年1月15日

ヨサヲさま

 あけましておめでとうございます!
 初詣はいずこへ? 私の実家は商家だったため、関係する神社に毎年参詣してきました。神社によっては新年の雰囲気がまったく違います。四条通に鎮座する八坂神社は繁華街でもあり、徹夜明けの若者で騒がしい!下鴨、上賀茂両神社は観光客も多く、大混雑。駐車料金も、三が日はしっかり値上げされていて、ちょっと興ざめです。大きな神社では本殿前にせり出すように賽銭を受けるスペースも設けられますよね。先にお参りを済ませた母が「ミヤコ!ことしはお札が少ないわ〜」と後列の私に無邪気に報告、周囲をほわっと笑いで包んでいました。
 写真は実家の産土神、八大神社(左京区)に掲げられた正月飾りです。神社は宮本武蔵の「一乗寺の決闘」があったとされる歴史舞台で、境内には当時の「下り松」や武蔵の銅像が建っていますが、観光地ではないため、初詣に来るのは地域の家族連ればかりです。本殿前の結界に掲げた立派な伊勢海老や橙、干し柿も吉を呼び込むようで嬉しく、山に抱かれたこじんまりした雰囲気にも心洗われます。観光沸騰中の市内にもまだ、こんな場所が残っていることに、ホッとします。

 伊勢海老も甲殻類の王者ですが、ヨサヲさんは年末、双璧をなす王者・丹後のカニ三昧だったのですか!なんと!
 丹後の間人カニ、おいしいけれど、驚くべき高価ですよね。しばらくお目にかかれていません。北部に赴任していた当時も、安いコッペばかりだったな・・。
 ブランドガニの存在は地域にとって大きい。以前に丹後の小さな宿の若女将が「冬はカニ様さまです」とタグを付けたカニを拝んでいて、ちょっと笑いましたが本音でしょうね。

 さて、ことしの丹後は何といっても「丹後ちりめん創業300年」です。地元もきっと気合いたっぷり。徐々に盛り上がっていくことでしょう。フレーフレー、丹後!
 元旦の新聞を読んでいたら、XジャパンのYOSHIKIさんがきものをプロデュースして大人気、とありました。「着物×ロック」で名付けてYOSHIKIMONOなんだって。10年前から京都の老舗メーカーと組んで、昨秋には東京でショーもしたらしい。ホームページをチェックしたところ、いきなり英語でした。国内よりも海外狙い、かつ、評判の逆輸入を狙っているのでしょうね。
 こちらもシーラさんとともに、発信力のある男性もぜひ味方に付けましょう!軽々しい「ステマ」ではなく、本当に丹後ちりめんの良さを理解し、伝えてくれる大人の男性がいいですよね。誰がいいかしら?

ミヤコ
与謝野町観光協会 会員企業
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