ミヤコさん
毎日暑い日が続きますが、お変りありませんか。
今回は久々にうれしいニュースをお届けします。
9日に与謝野産にホップを使ったクラフトビールが町内で発売されました。ここ道の駅でも発売し3日間の売上状況は、絶好調!
コロナ禍なんて、吹っ飛んでいます。
この1か月、与謝野町産ホップが京都新聞をはじめ各種メディアに取り上げられました。併せて、メディア露出のタイミングでSNSを通じてファンの皆様に発信し続けました。その甲斐あってか、いつ販売する?どこで販売する?など、多くの問い合わせを頂きました。8月8日にはHNKの「京いちにち」で放送され、徐々に醸成された期待感をピークにしての発売となりました。
この道の駅だけでの販売に限っても3日間で900缶近くを販売しました。
ロンチ(立ち上げ)の成功を実感しています。
関係者の間では、コロナを吹き飛ばすこの状況をとても喜んでいますし、確かな手ごたえを感じています。
私なりの私見を言わせて頂くなら、今のこの成熟社会にあって、今更どうしても行きたい所も、食べたい物も、究極やりたいこともないのではないかと思うのです。日本は、食うに困らない、着るに困らない贅沢で幸せな国です。びくびくして旅行気分になれるのか、マスクしてあちこち動き回れるのか。時間制限の飲み屋で周りに気を使って言葉少なに楽しめるのか、群れず一体ともならず高揚感のないスポーツ観戦が楽しめるのか。
そんなことを考えると政府の打ち出す政策がいくら割引をつけようがお得だと言っても心躍らない。もちろん事業者にとっては死活問題でしょうが、施策に共感を感じないのです。
片田舎の小さな世界の出来事ではあるけれど、与謝野産ホップのクラフトビールの発売は、一刻も早く飲んでみたいと心踊らされ駆り立てられます。これは、今までなかったもの、新しいものという価値、更にはチャレンジャブルなホップ生産家の皆さんへの称賛、応援、そしてリスペクトという共感を感じるからです。
成熟社会におけるコロナ禍にあっての我々の生き方、経済の回し方を少しではあるけれど示唆しているようにも思います。こんな町でそういう機運が盛り上がっていること、何より喜ばしいことです。
近いうち、ミヤコさんにお届けします!町の機運を味わえるクラフトビールを。
ヨサヲさん
ヨサヲさんも興味持っていただいたオープンしたての元立誠小跡のホテル、行ってきました!
感想はそうですね…地元に配慮して小さな図書室や高瀬川の歴史コーナーがありました。木屋町通に面した校庭は塀がなくなり、芝生のオープンスペースに。京都国際マンガミュージアムに似た感じです。
こんな具合で、新風館の「高級感」とは違うのですが、ここはここで京都っぽくない。
というのも、1階のテナントは台湾のタピオカや金沢のレモネード、ご存知・カリフォルニアのブルーボトル・コーヒーなど、「京都のブランド力」を信じるパイロットショップ的な店舗が中心の印象でした。訪れたのが平日夕方ということもあってか、店舗のお客様はかなり少なめ。次回は休日に行ってみます。
立誠小は明治期に町衆が出資して創設した番組小学校の流れをくんでいます。命名したのは、明治維新と東京遷都で荒廃した京都を立て直した知事・植村正直。(この植村、京都ぶっ壊しの張本人・長州藩出身なんですけどね)小学校は移転を重ね、高瀬川沿いで歴史を歩み始めたのは90余年前。ですので、美しいロマネスク調の建物はレンガや石ではなく、当時流行だった鉄筋コンクリートなんです。
この趣あるファサードを、ホテルがそのまま活用してくれているのは大歓迎ですが、ぺったりとしたベージュ色に塗りなおした感じが、うーん。
もちろんコンクリなので、「開校当初はこうだったはず」と言われればそれまでなのですが、難しいですよね…修復をどの時点に合わせるかは。よくあるじゃないですが、「ヨーロッパで古い像を修復したら、えらいことになっちゃった!」というニュース。(そういえば、日本でもありました。日光東照宮のサル塗りなおし問題。請け負ったのは、京都にも深い深ーいかかわりのある有名経営者が代表を務める企業なんですが)。
閑話休題!
ヨサヲさん泥酔思い出の「こんなトコに、小学校が!」にも、大切な意味がありました。法律で小中高校がある場所から100メートルは風俗営業ができません。小学校の存在は、いっけんカオスな木屋町通が野放図に荒廃しないための一定の抑止にはなっていたのです。
京都市内の歴史ある小学校の多くは繁華街や観光地にあります。少子化で事実上「閉校」となっても「休校」「元」と呼び続けるのは、地域の深い愛着はもちろん、周囲の街並みや地域の「品」を守るうえで、小学校がキーステーションだったからでしょう。
こどもが減って、まちの風景が変わったのは与謝野も京都市内も同じでしょう。それにしても、今年の夏は…。
ヨサヲさんの言う通り、私たち大人はひと夏ぐらい「我慢と慣れ」でいいけれど、こどもは海や山ではしゃいで過ごしてほしいのに。夏の日差しのなか、小さい子がマスクして歩いている姿を見ると、切なくなります。