ミヤコさま
オオサンショウウオツリー、ここまでくるとツリーというかオブジェというか。クリスマスの本番を終えても、ちょっといじって、新年の門松にもなりますね。
最近のミヤコさんの京都情報には驚っきぱなし。私の中で出来上がっている京都イメージがどんどん壊されています。(笑)
さて、前回は東京シーラさんのご自宅風景をお伝えしましたが、今回シーラさんが丹後に来られました。訪丹理由は、シーズン真っ盛りの「カニ料理」取材。同行した私をはじめスタッフ自身、初めての場所・食事でシーラさん以上に興奮しました。
所は、京丹後市の温泉旅館「炭平」。丹後半島のほぼ先端に位置ずるこの店は、このエリアで上質なタグ付きカニ(ブランドガニ=間人ガニ)を提供される有名処のひとつ。
店の駐車場に入るなり、大阪、神戸ナンバーのポルシェやメルセデス・・・・。この時点で「ただものではない」感ばりばり。部屋に通され、着座して少々、出るわ出るわカニ料理のフルコース。先ずは生のカニの姿を見せられ炭火で焼く「焼きガニ」、そして味が濃厚なゆでガニ、さらには、セイコガニ(雌ガニ)の甲羅盛など・・・。
シーラさんも初めての経験で驚きの興奮状態。いえいえ、取材スタッフも食い入るようにシーラさんの食風景を見る始末。シーラさんから「一緒に食べよう!」と声を掛けられ、おこぼれをみんなで食べまくりました。
確かに、一人では食べきれない量。こんな美味しいものを食べきれないとは何とも贅沢なことで。こちらで育った私も、一度も経験したことのないカニの味覚でした。 なるほど関西の都市部から、皆さん挙ってカニを食べに来られる理由が少しわかったような気がしました。
変わらぬ日々の生活から抜け出し、異空間の中で、最高に美味しいものをほおばる体験。この丹後において、「絶対これを食せよ」と言えるお勧め料理を知らなかったのですが、このカニは一押しお薦め料理です。
やるなあ、丹後!と久しぶりに声を発した食事でした。ミヤコさんも、ぜひ!
ヨサヲさま
シーラさん宅のホームパーティ、楽しそうです。今年はラグビーのワールドカップもあって、いろんなところで国籍を超えて飲んだり、食べたり、熱中したり‥の光景が見られましたね。
島国育ちの日本人は外国の方と一緒に楽しむのが少し苦手。でも、パブで隣り合った外国人と一緒に盛り上がった経験が一度あるだけで、心の垣根はぐっと下がります。
「スポーツ」「きもの」など互いに関心があるテーマがあればなお良し!シーラさんの誘いで丹後ちりめんと出会いに多くの外国のお客様が与謝野を訪れるといいですね。
師走も深まり、まちはクリスマスに染まっています。街路樹に電飾が輝き、ジングルベルが降る繁華街を歩けば、どの店も温かなクリスマスカラーでウインドが彩られています。
京都市内でイルミネーションの名所といえば、JR京都駅の大階段やローム本社(右京区)の並木、同志社大今出川校地のヒマラヤ杉が有名です。
ですが、今回は話題ぶっちぎりのツリーをご紹介しましょう。何だかわかりますか?
実はツリーをなしているのは、約100匹のオオサンショウウオ。京都水族館名物のキモカワツリーが今年も登場です。
天然記念物のオオサンショウウオは鴨川にも生息するため、水族館の「サンショウウオ愛」「押し」がハンパない。水槽脇では「必殺!白いネバネバ」「奇怪な呼吸音『スーン』」などの説明文が、まるで昭和の少年雑誌の怪獣図鑑のようなタッチで掲げられています。
ショップでも、ペンギンやイルカを差しおいて、壁一面に並ぶのは泥のような複雑な茶色のぬいぐるみ。表面のしっとり感も再現したこだわりの品だそうです。それが3メートルほどのツリーに。頂点を目指して、這い上るオオサンショウウオ!怖い、キモい、でも、何だかけなげで、見入ってしまいます。
水族館の入場料は少々お高めですが、ショップは無料で入れます。一度ぜひ、ご覧くださいね。
館を出ると、まだ紅葉が残る梅小路公園でお年寄りがウオーキングしたり、保育園のこどもたちがお散歩を楽しんでいました。水族館は、2012年のオープン前には周辺住民や市民の反対もありましたが、工夫とチャレンジを重ねて、京都鉄道博物館とともにいまでは広く支持されている印象です。
とはいえ、京都市は周辺をさらにレジャーエリアにすべく、大改造中。いま、公園の一角で、JR西日本が経営する大きなホテルが建設中です。
梅小路公園は、観光客に押し出されて安らぎの場所が少なくなった市民の貴重な憩いの場です。これからも、のどかな風景が失われないようにと願うばかりです。