与謝野町観光協会 与謝野日々是

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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
がんばれ!福知山公立大! 令和2年10月7日

ミヤコさん

 出町枡形商店街、すっかりご無沙汰してます。出町ふたばの「豆餅」も、チョーご無沙汰です。学生の頃はあの界隈うろうろしてました。ミヤコさんのお話を聞いて、日本全国の商店街が活気を無くしている中、今を元気な商店街であることがとてもうれしいです!
 オマーさんのインスタレーションの感性、いいなあ。コロナをぶっ飛ばしていますね。オマーさんのような方が、ちりめん街道や伊根の舟屋群をアートにしたら絶対面白いでしょうに。古い町並みを現代アートした姿見てみたい。

 はや10月となりました。2020もあと3か月。コロナコロナで騒いでいるうちに確実に時間だけは過ぎていきます。めっきり涼しくもなりました。Tシャツ姿じゃちょっと寒い。大学も後期から徐々に対面授業が始まり、キャンパスも少しづつ本来の活気を取り戻してきたようです。実は昨日、定期的に観光マーケティングのお話をしている福知山公立大に行ってきました。4月から何度目かの学生の皆さんとの対話ですが、初めて教室でリアルにお話ししました。いやー、ZOOMトークとは全然違う。反応も活気も。臨場感、大事です!とても楽しかったし、うれしかったです。

 福知山公立大は北近畿唯一の大学。成美大学を前身とするものの2016年開学の新設校。学部は地域経営学部と情報学部の2学部だけですが、地域経営学部を持つ大学は全国約800校の大学の中で2校だけ。学生数は約500名と小規模ながらも9割の学生が日本全国から集まっている、日本の大学にあってはユニークな存在。全国から一人でこの地に来て、この地に暮らす自立心旺盛な若者たちで溢れる大学です。

 世はデジタルとグローバル、そして地域がトレンド。日本企業の多くが、この流れに対応できず、あくせくしている現状。伝統という古い価値観、平均化という古いシステムを壊しきれずにいることが要因と思われますが。さらに追い打ちをかけたのが、このコロナ。いよいよ日本企業の正念場となります。

 そんな世の中の動きの中で、この福知山公立大に期待したい、応援したいと思っています。
 伝統なし、群れることなし。大学の授業で地域社会と関わり、自分で考え、もがき苦しみ、一人で生活するたくましい学生たち。既存の概念、ルール、システムを打ち破り、新しい価値を生み出す若者とは、こういう人たちではないかと彼らに接しているとひしひし感じます。
 今日、久しぶりに学生の皆さんとじかに接して、あらためて感じました。
そんな彼らに送った言葉は「大学は立ち止まる自由(海を見る自由)を得るところ」。2011年、あの未曽有の大震災で卒業式の中止を余儀なくされた、当時の立教新座高校の渡辺校長が卒業生に送った言葉です。あの時の状況と今の状況がオーバーラップします。
 のびのびと、しぶとく、たくましく。福公大生、がんばれ!

ヨサヲ
芸術の秋、京都も始動! 令和2年10月7日

ヨサヲさま

 フォトロゲ与謝野、絶対参加したいです!
 オリエンテーリングに、インスタやFacebook投稿でより人々が得意になった写真を組み合わせたのがミソですね。チームで歩き回れば、あっという間にまちに詳しくなり、大好きになっているはずです。素晴らしい!
 私は5年ほど前にスコットランドのネス湖に近いフォレスという街に短期留学していたのですが、同じような街探検をしました。マップは写真ではなくイラストでしたが、指令がなぞなぞになっていて、図書館や小さな博物館、商店の人とコミュニケーションして謎を解きながら、街をめぐるのです。半日歩き回った後には、見知らぬ街に知り合いもでき、歴史や産業に詳しくなり、まちが愛しくなりました。そして、くじ引きでペアになったドイツ人女性とは、今でも仲良しです!

 国内どこの地域にも「街歩きマップ」があって観光の助けになりますが、同じなら楽しく、そして、競争のワクワク感も味わいたい。与謝野開催、待ち遠しいです。早朝からなら、山の家に前乗りだ!

 さて、秋の観光シーズンを迎えて、コロナの増減を横目に、京都市内もめちゃくちゃ人が増えてきました。なんと、コロナ流行前の週末よりも9月4連休は繁華街の人出は3割~5割増だって! こんな調子で大丈夫? マスク姿の人の波に、生活者は少々不安です。

 とはいえ、凍結状態だったさまざまなイベントが動き出したのは、うれしいことです。
 たとえば「KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭」。
 2013年に始まった新しいイベントですが、市内各所で多彩な作品が展示され、会場となる場所とともに目が離せません。例年春開催なのですがコロナの影響で秋に(10月18日まで)。今回のテーマは「VISION」で、市内のギャラリーや寺院(建仁寺の両足院ほか)、府庁旧本館などで13の展覧会が開かれています。
 私のおすすめは鯖街道の起点で知られる出町枡形商店街を会場にしたオマー・ヴィクター・ディオプ(セネガル)のインスタレーションです。約1カ月間京都に滞在し、今も職住一致で活気を守る商店街の人々を、店主自慢の商品とともに撮影しました。幸せに満ちたポートレートは、アフリカンな色遣いでポップにコラージュ。巨大なプリントに仕立ててタペストリーのようにアーケード内に吊るされています。
 写真はオマーの作品とモデルの井上果物屋。タオルを首に巻いているのが店主さんです。時計屋さんの作品も付けますね。アート感度高いのはもちろん、遊び心も満載です!
 フォトロゲ同様、まちの暮らしを知り、地域に生きる人々がいとしくなるようなアプローチ。秋の京都でぜひ、味わってくださいね。土産には出町ふたばの「豆餅」もおすすめ。長蛇の列に思わずひるみますが、さばきが小気味よく、結構早く買えますよ。

ミヤコ
与謝野町観光協会 会員企業
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