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「新米」新酒 供米ふた手に ささげたる 女禰宜見ぬ 秋山くれば 晶子
当町ゆかりの歌人、与謝野晶子さんが明治39年に発表した歌で、歌集「夢之華」に収録されています。新酒(にいしぼり)とはその年の新米で作ったお酒、供米(くまい)は神や仏に供える米のことです。女禰宜(おなごねぎ)は巫女さんのこと。
紅葉狩りの一幕でしょうか、作者が秋山へやって来たとき偶然に、新酒新米を捧げ持って歩く巫女に出逢った、と詠んでいます。
うれしい秋の新米と、そこから作る新酒を、まずは収穫に感謝し、神様に捧げてから、家族みんなで「いただきます」。
与謝野町いっぱいに広がる黄金の田んぼ、刈り入れも進み今年もそろそろ新米の季節です。
協力 短歌と俳句の資料館 与謝野町立江山文庫