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「夏川の酒場」夏川の セエルに臨む よき酒場 フツクの荘の 雛罌粟の花 晶子
与謝野晶子さんがフランスのトゥールで詠んだ歌で、大正三年の歌集『夏より秋へ』に収録されています。この時初めてヨーロッパを旅した晶子は西洋のさまざまな食文化に触れました。
ドイツのミュンヘンでは「麦酒を唯苦い物だと思つて居た自分にも此王立醸造場の麦酒は好い味の物に感ぜられた。」と書いており、帰国後も時折大ジョッキのビールを楽しんだそうです。
蕪村が「夏川を~」と詠んだ与謝野町で育つホップで作るビール、さて晶子さんのお口にも合うかしら。
※セエルはロワール川の支流のシェール川のこと
協力 短歌と俳句の資料館 与謝野町立江山文庫