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「濃き赤の」濃き赤の 椿こぼれて うづだかき 切崖のもと 行く水の鳴る 晶子
与謝野町ゆかりの歌人、与謝野晶子さんが明治四十四年一月に発表した歌で、直後に出た歌集『春泥集』に収録されています。
歌に詠まれているのは動画の千年椿のことではありませんが、沢伝いの山道を奥へ奥へと進んだ先にようやく見ることのできる、通常のヤブツバキよりも深い赤色の花は、この歌の情景によく似合っています。
花の時期は少し頑張ってこのたび再整備された古道を歩いて行くと、ゴールに咲く「濃き赤」の感動もひとしおではないでしょうか。
協力 短歌と俳句の資料館 与謝野町立江山文庫