与謝野町観光協会 与謝野日々是

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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
観光地の恩恵?味わえ、流行! 令和元年6月11日

 ヨサヲさんのおっしゃる通り、今の若者に不似合いで、たぶんちょっと不得意でもある「忍耐」「我慢」ですが、好きなことの実現には「粘り」もみせるのが、いまの若者のステキなところです。
 というのも、植物園のアートイベントで当初、園は「ワケワカラン、と企画書を突き返した」(副園長さん談)とか。でも若者は諦めず、企画書を書き直して交渉を続行。そのうち熱意が伝わり、「ここに足場組んでいいですか?」といった少々の難題にも「実現させてあげようという思いになった」そうです。ものごとに淡白にみえる若者も、やる時にはやるんですね。頼もしい!

 さて、今回の後半はライトに「流行のタピオカ食べてみた!」でいいですか?
 ティラミス、ナタデココ、マンゴープリン、ロールケーキといった「平成スイーツ」の代表格、タピオカがいま京都で復権、大流行しています。
 先日のテレビ『マツコの知らない世界』でも特集されましたが、平成4年の第1次はココナッツミルクにツブツブを入れるスタイルで、エスニックブームの一端でした。第2次は10年前。本場台湾からEasywayや快可立が上陸、首都圏でブームが再燃しました。
 第3次は「インスタ映え」ドリンクとして数年前から、なのですが、最近、京都市内がすごいことに。始まりは河原町オーパに開店した「PEARL LADY CHA BAR」京都店ですが、昨年末から出店ラッシュ。特に今春以降、有名8店舗が相次いでオープンし、京都は「タピオカ戦国時代」です。特に繁華街の四条河原町周辺が激戦で、な、なんと、先週8日に開店した「モッチャム」は初日に河原町通に200人の行列ができ、「京都史上、最長では?」との話題になりました。
 私もこれまで2、3の店舗を巡ったのですが、最初はひと口飲んで「う、ウマ〜!」と思わず声が出ました。白玉のようなもっちり食感で、ほのかに黒糖の香り。写真は原宿に次いで先月京都進出した辰杏珠(Sinanju)ですが、各店に味わいが違って楽しい。烏龍茶など海外の茶葉だけではなく、抹茶やほうじ茶といった日本茶と組み合わせているのも、いまのブームの特徴でしょう。京都の茶どころと提携したドリンクも登場していました。
 いつもは不満が多い「観光地化したふるさと」ですが、こういった美味が多様に味わえるのは恩恵でしょうか。一時の流行で来年には消えるのか、既存の老舗と共存・コラボしながら定着するのか。ウォッチングとテイスティングを続けます。

ミヤコ
若者が、日本を変える! 令和元年6月11日

ミヤコ様

 植物園のアート、興味深く拝見しました。植物園を庭に見立てたアート展示の発想が面白いですね。元気でたくましい若者のエネルギーを感じます。(と、それを許可した植物園側にも拍手。若者のエネルギーに屈したのかもしれませんが、結果オーライということで。)
確かに、元気で優秀な若者たち、いますよねえ。
 私も、この町で何か役立ちたいとか、この町を変えたいという思いを持った都会で働く若者たちと会話する機会が増えました。みんな30そこそこの現役ビジネスマンです。都会の生活に疲れ果てた敗者のUターンでなく、都会で鍛え上げた自分の力をこの町で試したい、この町に捧げたいと考える勇敢なUターン希望です。
 そんな若者と話していると、こちらも刺激になるし、ぜひ一緒になんかやりたい、やれないかと未来を考えることができます。
 時代の価値観がどんどん変化していますね。考えてみれば、今の若者たちの働く環境は、先の事などどうなるか判らない=明るい未来の保証がない。サラリーに関しても、働く年数とともに右上がりになる保証など全くない状況です。また、IT化とグローバル化で世界が想像以上に速いスピードで変化している。未来だと思っていたことがすぐに過去になってしまう、そんな毎日です。
 このような環境下で自分が望まない数年間を「忍耐」「我慢」(いかにも美徳な根性論)しても、我々の時代のようなリターンの保証はまったくありません。なら、自分の力を信じて、自分の好きなことをやろうと考えることは、よく理解できます。あるビジネスマンが、今の仕事が準備と思えるなら続けろ、忍耐、我慢なら辞めろと発言していましたが、その通りだと思います。
 時代の変化とともに自身も変化しながら生きることが、今の時代。勇敢な若者たちの生まれる理由でしょう。
 一番問題なのは、そんな勇敢な若者たちの受け入れ側の想い、考え、態度。
特に地方は、古い価値観の押し付け、過去の成功体験、度が過ぎる縦組織等々、若者が拒絶反応することが蔓延っています。
 無限の包容力をもって迎え入れられるか否か。我々の未来は、若者の活躍にかかっています。

ヨサヲ
与謝野町観光協会 会員企業
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