与謝野町観光協会 与謝野日々是

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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
雪の日は「鍋」 平成31年1月30日

ミヤコさま

 今日は今年初めての積雪となりました。ずっと曇り日や雨の日が続いていましたが、ようやくに雪が降り少し屋根や路上に積もりました。うっすら薄化粧された大江山が、なんとも魅力的です。イノシシパワーで元気な日々を過ごしておりますが、これからは雪かきにそのエネルギーを注ぐことになることでしょう。
 店頭には、白菜やキャベツといった葉物が並びます。例年1月はなかなか野菜が揃わないのですが、今年は寒さの訪れが少し遅く、葉物が豊富です。
 今日のような寒い雪の日は、鍋。豚肉と新鮮な白菜をたっぷり入れて「フーフー」しながら食らいます。最後の締めは、正月から食べ続けているお餅を。体は温ったまるし、健康にもよくて。ザ・冬の食といったところでしょうか。
 最近はネットでさまざまな鍋料理、レシピを手軽に見ることもできます。流行りのインスタ映えを意識した鍋も驚くほどの数、びっくりします。私が子供の頃は、「我が家の鍋」がありました。各々の家庭の鍋が微妙に違っていて。肉は豚?鳥?春菊がはいる?などなど。出汁にしても、母親が舌の経験値のみで作り上げる味でした。だから、出汁も家庭によって様々。

 今やスーパーに行けば出汁のバリエーションがなんと豊富なことか。選ぶのに迷います。ふと、日本の家庭のスタンダードが判らなくなります。「おふくろの舌」「おかあちゃんの手間」など無用となりました。今風に言えば「ママのレシピ」でしょうが、それもない。正しくは、今日の「ママの選択」ですね。ある時はパパの選択だったり。
 いつの間にか、鍋は誰もが気楽に選ぶコンビニエントな味となりました。

 こんな時代だからこそ、「○○さんの味」「○○氏の料理」への興味や関心、あこがれが高まります。京都で、腕利きの料理人の店が超人気になるのもわかります。今の日本の家庭では味の幅、バリエーションがどれだけ豊富なことか。それを超える味や料理はなかなか見つけるのが難しい。食べたことのない、極めつきの味や料理が、狭い京都市に密集しています。
 そりゃ京都に人が溢れかえるわ。納得がいきます。(笑)

 ミヤコさん、今度大根、白菜送ります!

ヨサヲ
まだまだ1月。餅消費、真っ最中! 平成31年1月30日

ヨサヲさま

 つきたての餅の柔らかさ、温かさ、たまりません。ところどころに餅になりきれなかった米粒も残っていて、それがまたきな粉や醤油にからんで美味!ですよね。

 以前、売りに出すことになった祖父母の家を片付けに行った時のこと。蔵に使われなくなった古い臼を見つけました。はるか昔、正月にはいとこたちとにぎやかに餅をついたものです。しばし、楽しい思い出にふけりました。

京都市内でも餅つきの光景は滅多に見なくなりました。冬になれば、幼稚園やまちのイベントでは必ず餅をついていたけれど、衛生面を過剰に懸念するご時世か、それすら少なくなっている印象です。とても残念です。みんなの笑顔とともに記憶に残る幸せな思い出を与謝野がプロデュースできれば、多くの人の「心のふるさと」になります!

 

餅つきはしなくなったけれど、松の内といわず1月はまだまだ「モチ消費強化月間」です。我が家は大晦日、米穀店につきたてホヤホヤを買いに行くのが恒例です。

実家では白味噌、丸餅のお雑煮をおかわりし、あべかわ、醤油にのり巻き、そして、今年は砕いた「くるみ」をまぶして食べました。ただし、親が年老い、兄弟たちも大人になり切ると年々餅が余るのは、少し切ないですね。余った餅を持ち帰り、15日の「小豆粥」にも入れて食べ、残りは「鍋の〆」にと冷凍庫で待機中です。

 

年明けから飛ぶように過ぎる日々に少々焦り、「まだまだ1月」を体感するために、先日、護王神社(京都市上京区)に行きました。社の祭神は平安京造営に寄与した和気清麻呂。そして、道鏡によって流罪になった清麻呂を救うためにイノシシが活躍した、との伝説から、境内はイノシシだらけです。

久しぶりに訪ねてみて、イノシシ・アイテムが激増していることに驚きました。狛犬もイノシシ、手水舎もイノシシ。チェーンソーの木彫あり、鳥居横には石像あり、祈願殿前には参拝者が奉納した願掛けの「座立亥串」がところ狭しと刺してあり‥。もちろん、拝殿に掲げたビッグ絵馬も今年はイノシシ。こじんまりした境内ですが、参拝者が隠れイノシシを探して回り、大変なにぎわいでした。

ミヤコ
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