与謝野町観光協会 与謝野日々是

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ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
希望にあふれる春はすぐそこ 平成31年3月13日

ミヤコさま

 ひなめぐりも無事終わりました。最終日はあいにく春の快晴にはなりませんでしたが、なんとか天候ももちました。今年もいつもの人出で賑わい、なかには着物姿で散策される方もいらっしゃって、ちりめん街道の風情を感じました。
 こうしたイベントが開催されること、町の人にとってもとても大事なことに思います。ついつい伝統祭礼や伝統行事に目が行きがちですが、こうした地元発の手作りイベントは、若い人たちが自分たちで新しい歴史を創っていこうという熱意が強く、なにより自分たちで盛り上がり楽しみます。そして、一体となって少しずつ新しい歴史を作ります。
 一方、若いイベント主催者にとって、自分の町で三代続く伝統の雛壇を見ることは、驚きの事に違いない。その実感があって、あらためて伝統や歴史の凄さや重さを理解することになるのでしょう。(一代しか置けない、地域コミュニティのない都会では体験できないことです。)そのプロセスを経て、自分の町のすばらしさを知り、町を愛し誇りに思い、町のためになんとかアクションしようという思いが湧くのではないかと思います。新しい歴史を創る一方、伝統的な歴史を守ることにもつながります。
 来年は新しい年号でのひなめぐり。平成雛もまた新たな歴史を背負うことでしょう。

 ところで、写真のこけしはなんとも見事です。アートというか、抜群のインスタ映えPOPです。おっとっと、POPと言っちゃぁいけませんね。(笑)
 伝統文化に口うるさそうな京都市が、しかも平安神宮のそばで、この巨大POPのディスプレイをよくまあ許したものだと、市に敬服します。(笑)

 今日は3月11日。震災から8年となりました。まだまだ傷跡は残りますが、テレビを通じてではありますが、被災地の皆さんが、元気で明るくインタビューにお答えになっている様子や8年の間にすっかり変わった風景を受け入れつつ、前に進もうとされているご商売の方々をみると、自分がまだまだ甘い、緩い気がしてなりません。

 卒業や入学入社の季節となってきました。新しいライフステージに入る人、新たな新天地で生活が始まる人、それぞれの希望や夢の蕾が膨らみます。
 平成最後の春、希望や夢にあふれるすばらしい春でありますように。

ヨサヲ
春満開、雛とこけしで女子トーク 平成31年3月13日

ヨサヲさま

 弟夫妻が学生時代の友人を訪ねて、丹後半島に泊まりがけの旅をしました。帰宅第一声が「ことしは雪、全然なかったわー」。大江山のスキー場は数年前に閉業されたし、スイス村スキー場は今冬、営業できずじまいとか。私たちはもちろん、一番残念に思われているのは地元の方々に違いありません。
 このうえは、「ひなめぐり」ができるだけポカポカ陽気に恵まれますように!
 この時期に旅しますと、旧街道沿いの地域では、必ずといっていいほど「旧家の雛飾り」をイベント化しています。各地が雛まつりをアピールするなか、本格きものと結びつけたちりめん街道の「ひなめぐり」はひと味違った催しになることでしょう。
 先日、「雛飾りは1代?」がプチ論争になっていました。確かに、雛人形は女児の誕生時に親戚から贈られるのが通例です。私もそうでした。でもそうなれば、代々受け継ぐ人形に加えて、新たな人形、となります。雛人形は一対の内裏雛だけでもボリュームがあり、現代の都会の住宅事情では到底収納できません。
 みなさん愛着ある人形を泣く泣く手放す、という決断をされるのでしょうが、そこで思い出されるのが、3年前のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの騒動です。人形供養で有名な淡嶋神社(和歌山県)が奉納された雛人形などをUSJのお化け屋敷に提供していて大ブーイングとなりました。各地の淡嶋神は女性の守り神でもあり、このニュースを聞いた時は「さすがにアカンやろ」と感じました。
 少し時間がたった今、「人形たちも結構、楽しんでいたのかも」と思うようになりました。暗い蔵にしまわれて忘れられるより、にぎやかで楽しい遊園地でのお仕事。閉園後には、「今日の怖がらせナンバーワンはワタシ」「男子と来ている女子、騒ぎ過ぎ」などの女子トークで盛り上がっていたかもしれません。
 京都市内からもお人形の話題をひとつ。
 ただいま、京都文化力プロジェクト「街にアートがPOP UP!」と題したアートイベントの一環で、岡崎公園(左京区)の京都市美術館別館前に、アートユニット・ヨタによる全長12mのこけし「花子」が出現中です(17日まで)。こちらも伝統背負って頑張ってます。
 写真撮影前日までは立っていたのですが、この日からは寝姿。ときどき「気持ちいいの」「いい感じ〜」としゃべったり、童謡を歌ったりして、カワイイです!インスタ映えも満点で大人気。ぜひ、巨大だけどキュートな花子に会いに来てください。

ミヤコ
与謝野町観光協会 会員企業
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