ヨサヲさま
梅雨が長引き、農作物への影響が心配です。しとしとと降るものの、気温が上昇しないので入道雲ができません。田んぼをしている友人が「からっと晴れて暑くなり、ザッと夕立が来ないと稲が育たない。カミナリを『稲妻』というだろ?」と教えてくれました。
ホップは順調に育っていますか?今月は週末ごとにホップの収穫祭ですね。生ビールに収穫したホップを入れて飲むと格別とか。生産地でしかできない味わいも、青空の下でこそ。そして、祇園祭で好評のリフレかやの里のジュースも、農産物の恵みがあってこそ。さんさんと輝く太陽が待たれます。
さて、祇園祭の前祭が済んで、お便りには後祭の山鉾町をお伝えするつもりでした。
長刀、月、鶏、船など大型で華やかな鉾など23基が巡行する前祭に比べ、後祭は10基と数こそ少ないものの、私のオススメはこちら。橋弁慶山、浄妙山、鯉山などご神体がアクロバティックな山や、復興を果たした大船鉾など見どころ満載だからです。
でも、お便りを書いている最中に、京都アニメーションの放火のニュースが飛び込んできました。
私は以前仕事でスタジオを訪ねたことがあります。ニュース映像にも出てきますが、内装に木をふんだんに使った温かい雰囲気でした。アニメーターの方々は女性が多く、ママさんもおられました。
世界で評価される、寛容でやさしいストーリーや美しい描写はもちろん、アットホームな雰囲気は創業にもひみつがあります。京アニは虫プロのアニメーターだった八田陽子さんが結婚で京都に移ったのを機に仲間らで立ち上げた小さなグループが始まり。女性らしい丁寧な仕事ぶりを大切に、少しずつ仕事の幅を広げてこられた会社でした。
くしくも最近、若い人に「好きなアニメ」をアンケートする機会がありました。最も人気があったのが水泳男子の青春物語『Free!』、そして、『響けユーフォニアム』で吹奏楽を始めた生徒が複数いました。若者にこんなに前向きな影響を与えるなんて素晴らしい。それだけに、一人一人の命を思うと言葉になりません。映画のエンドロールで流れる小さな名前に誇りを込め、あの日も作業しておられたのでしょう。
『けいおん!』では滋賀県の豊郷小学校が有名ですが、私が住んでいる北山や松ヶ崎、実家近くの一乗寺界隈も登場します。市民の散歩道である賀茂川や高野川の風景も。「聖地巡礼」する若い人を何度も見かけたことがあります。
祇園祭は鎮魂の儀礼でもあります。京アニの無念と夢に京都の私たちは寄り添い続けます。祈りを込めて祇園囃子の写真を送ります。悲しい夏です。
ミヤコ様
7月の半ばというのに、比較的ひんやりした日が続きます。
かんかん照りの猛暑はつらいですが、もう少し夏気分の暑さがあってもと、相変わらずわがままな気持ちになっています。
京都市は、祇園祭真っ只中ですね。熱い夏でしょう。何年もご無沙汰しているので実情はわかりませんが、ここ数年は訪日客さんの異常増殖もあって非常事態になっているのではないか、もう歩くこともままならない状態じゃないかと勝手に想像しています。
そうそう、「観光客にふるさとを明け渡した」って、巧いなあ。悪い意味でなく、与謝野も一日でもいいからそんな状況にしてみたいです。弾けるエネルギー、カオスな状態を体感したいなあ。(笑)
「リフレかやの里」のジュースの話、とてもうれしいです。パッケージもかわいくて洗練されてますね。こちらでも売りたいです!
ジュディ・アンド・マリーの「KYOTO」。 忘れてた!名曲、名曲。1995年のアルバム「MIRACLE DIVING」の一曲。アルバム持ってます。この歌の歌詞に京都と判る単語は、「鴨川」だけ。でも全体の詩とメロディは、なんだかとっても京都らしい。ゆったりした京都時間、でもポップな感じが何とも言えない。春の鴨川散歩に聞きたい曲です。
(当時は東京に住んでいたので、残念ながら「KYOTO」を京都で聞く体験はできていません。来年の春は実行します!)。「京都」「四条通り」「コーヒー」で育った、天才Takuyaさんしか作れない楽曲ですね。
気がかりは、今から四半世紀前の曲だけに、オーバーツーリズムの今の京都に似合うのか?です。いっそ、「鴨川」を「野田川」に変え、この町のテーマソングにしたいくらいです。
ジュディマリ、懐かしい! 今、再結成されれば、どんなことがあってもどこでも行くのに。
週末は、ホップ体験。今はその準備でバタバタしてます。あとは天候のみ。遠方から来られる方も多く、さわやかな田舎の夏を楽しんで頂ければと思っています。7月15日発売の「ビール王国」で与謝野ホップが9ペーに渡って取り上げられています。ミヤコさん是非書店で立ち読みしてください。