ヨサヲさま
増税分のポイント還元、キャッシュレス化そのものから遠い高齢者の方々に恩恵が受けられない‥とはまさしくその通りです。もちろん以前から、「知らない人が損をする」制度はいくつもありました。でも、今回はちょっと、「時流についていけないなら、仕方ないですね」という切り捨て意識を感じます。
「事情がわからない」中高年に加えて、ビッグデータが勝手に使われたり、個人情報が漏洩する事件も相次ぐなか、「プライバシーを差し出してのカード契約が嫌」という人もいるはず。「どこで何を買った」の履歴が丸裸になる電子マネーでの買い物には危険もいっぱいと聞きます。そんなギモンにきちんと答えてくれる人もいぬまま、怒濤のキャッシュレス化が進むのですね。
先日、賽銭箱の横にネット決済用のQRコードが貼ってある神社のニュースをテレビで見ました。
実は京都もこの問題に揺れていて、多くの寺院が加盟している「京都仏教会」は、「お布施は宗教行為」として、賽銭やお守りの授与への「キャッシュレスに反対」する声明を出しています。
京都仏教会といえば、1980年代に3度にわたって京都市の設けた「古都保存協力税(古都税)」など地方税に反対し、「拝観停止」に踏み切った前例があります。さらに、河原町御池の京都ホテルの高層化にも「文化破壊だ!」と反対のノロシをあげました。ことしから京都市でも始まった「宿泊税」や「消費増税」には静観していた仏教会にとって、「キャッシュレス化反対!」は久しぶりのアクションです。
いくら「キャッシュレス化によって小銭の持ち合わせが減る」とはいえ、賽銭は「寄付」というより、例えばトレビの泉等と同様に、「願いごと」の意味が強い気がします。確かにQRコードは味気ない。
しかし、お守りも含め、「授与所」「売店」には、仏教会がなんといおうと、京都市内でもキャッシュレス化の波が押し寄せています。たとえば、写真は下鴨神社。私が所持している唯一の電子マネー「PiTaPa」(交通機関用)で、買ってみました。カードをかざして「チョリーン」と音がすると、巫女さんが「ようお参りくださいました」と微笑み、絵馬とお守りを授与してくれました。
そのお守りも、ヨサヲさんに見せたい!なんと、日本代表頑張れの「ラグビー」お守りと、ボール型の絵馬。すごいな、下鴨神社。おっと便乗商法というなかれ、一応、「明治43年に境内で4人の学生が関西で初めてラグビーボールを蹴った」とあります。いやはや‥。
ミヤコさま
ミヤコさんのラグビーWカップ初戦勝利の朗報から、一週間。
やりましたねえ、優勝候補アイルランドに勝利!日本中、俄然、盛り上がっています。にわかファンも急増しているでしょう。この私でさえ、無関心を装っていましたが、何度もTVでゲームのダイジェストを見ました。大事件の会場は、静岡県袋井市(静岡からさらに西)のエコパスタジアム。こんな歓喜の日がなかったら、一生知らなかっただろう会場。ミヤコさんのおっしゃる日本の地方都市のあちこちで開催されていることも、なんかいい感じですね。28日(土)の東京からの新幹線は朝から超満員だったと知り合いが言ってました。この勝利を機に当分ラグビーW杯特需となりそうですね。
サクラジャージ―軍団、頑張ってほしい!応援しまっせ!(にわかファン)
ラグビーの話題で少々ノイズが低くなっているのが、消費税。本日から、10%となりました。確かに、前回に比べればあまり大騒ぎしていませんね。何度も延び延びになっていることや、軽減税率なる対応で、すっかり「上がる恐怖」への免疫がついたようです。
ここ「野菜の駅」でも軽減税率対象商品がほとんど(しかも内税)なので、慌てた様子は見受けられません。穏やかに今日の日を迎えています。
むしろ、ノイズが高いのは、キャッシュレスポイント制。政府の対応、この機にいっきにキャッシュレス化を進めたいのが見え見え。キャッスレス化、お隣韓国は98%、中国70%、シンガポール60%、アメリカ50%、に比べ日本は20%も未達。訪日客3000万人時代に、キャッシュレスのインフラが整っていないと、訪日客は日本でお金を使わなくなりますね。政府があわてるはずです。
日本のキャッシュレス化が進まない理由は、安全な国である証でもあるわけで。タンス預金、屋外の自販機、日々の買い物など、現金を取られる、盗まれる心配など全く。こんな国、世界中を見渡してもないでしょう、きっと。
ここ野菜の駅においてはキャッシュ率95%。カードなんか使ったことないというお年寄りがなんと多いことか。PayPayに関しては、ほとんど知らない。お年寄りが、信用できるのはキャッシュのみ。そりゃ、お年寄りの多い地域はキャッシュレスが進まないわ。
レジ対応の効率化だけ取り上げても、都市部との差が増々広がります。
時代はグローバル。考えさせられるこの頃です。