ヨサヲさま
ラグビーのワールドカップ、初戦勝利で開幕しましたね!東京に競技が集中するオリンピックとは違い、北海道から九州まで会場があることで、盛り上がりがうねりのようにつながる面がありそう。
京都の人にとってもラグビーは馴染み深いスポーツです。伏見工業高校の物語はドラマ「スクール・ウォーズ」になり、同校出身で平尾選手のいた同志社大も強かった。懐かしいな!(歳がばれるけど)
ラグビーファンも多く、たとえば私の弟。「日本戦は全部はずれた」と嘆きながらも、神戸と花園のチケットを宝物のように握りしめ、今週もいさんで観戦に出掛けています。
さて、京都の週末は「京マフ」でした。
西日本最大級のマンガ・アニメの祭典で、岡崎公園の周囲は異様な熱気に包まれて、毎年、「ああこの季節が来たか!」と思うのです。
京都には京都国際マンガミュージアムがあるし、京都アニメーションという素晴らしい制作スタジオがあるし、マンガの起源は高山寺の「鳥獣戯画」だし、名所旧跡に加えて、「アニメで活性化!」というのは、わからないでもありません。
でも、ちまたにあふれるアニメキャラは「果たして京都らしいのかな?」と思う時があります。
たとえば、市営地下鉄。
駅構内には「地下鉄に乗るっ」というキャッチフレーズとともに、ミニスカートをはためかせたキャラクターのポスターがあちこちに貼ってあります。写真は京都駅の壁面です。
これは、2011年に始まったキャンペーンです。低迷していた市バスと地下鉄の利用促進を狙って、市の若手職員がチームを結成、17歳のJK太秦萌を中心とするキャラクター群を誕生させたのです。
その後、消防局や二条城、動物園、ロームシアターなど市の施設はもちろん、大丸京都店や伊勢丹、三条商店街、上七軒歌舞練場などあちこちとコラボをしまくり、その都度、新しいキャラが生まれて、ポスターがまちなかに貼られています。
アニメキャラは、良く言えば若々しく軽やか。悪くいえば、軽薄で大人っぽくない。
私の同僚男性も「プリペイド乗車券を買ったら、ミニスカのアニメキャラだった。ロリコンみたいで、使うたびゲンナリする」といっていました。
たとえば「京マフ」の期間中に限って、アニメポスターが貼られるのはいいけれど、通年では食傷気味。京都はもう少し、洗練された大人のまちを目指すべきでは? と思うのですが‥。
ミヤコさま
京都の「アートの秋」羨ましい。
ICOM(国際博物館会議)の京都大会も半年前からお誘いがありましたが、結局行けずに終わりました。残念でなりません。この「京博寄託の名宝」展も興味をくすぐりますね。こういうことができるのが、京都なのですね。
考えてみれば、お寺も仏像もみんな建造物、立体物(彫刻?)としてのアート作品ですね。そう考えると京都には無数のアート作品が存在していることになります。街自体がアート、と時折聞きますが、まさに京都はすべてがアート。イタリアを訪れた時に、全く同じことを思いました。どの町どのスポットも絵になる、適当に写真を撮っても素敵に写る、そんな感じでした。京都を訪れる海外からのお客さんもきっとそんな思いなのでしょう。
先週は、仕事で東京に行ってきました。東京はどんどん変化している。来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、すべてが動いている感じがします。オリンピックの各会場の建設も急ピッチで進んでいて、未完成ではあるもののその姿がはっきりわかるようになってきました。
たまたまMGC(マラソンの2020年代表選考レース)が行われており、沿道にはすごい人でした。また、今週末から始まるラグビーワールドカップも盛り上がっています。
東京は、まさに「スポーツの秋」といったところでした。
「アートの京都」と「スポーツの東京」、静の京都と動の東京。こんな対比はとても分かりやすい。しかも対比することでどちらもさらにエッジが増し、魅力的に見えます。
日本人の心の奥や、訪日客の方にもこんなすみ分けができているのでしょうね。
日本中の市町が、「京都」派か「東京」派かの大きなディレクションで町おこしをすれば、もう少し魅力的になるのではないかと思います。
今は、どこの市町も、ミニミニ東京・ミニ京都化してしまい、どの市町にも、マラソン大会やアート展が行われています。隣町で同日に同じような催しが行われていたり。やはり行政主導の弊害です。人は、市町を訪れるのではなく、コンテンツに誘われるのだから。
振り返ってみてここ与謝野はどうなのか?きっと京都派な町づくりなのでしょう。着物や農業をどうやって「アート」領域にできるか。それはやはり作られる製品、商品そのものに磨きがかけられるかですね。
なーんて、秋の夜長の妄想です。(笑)