ヨサヲさま
「花冷え」で相変わらず天候は気まぐれですが、季節はめぐり、もう祭りシーズン目前なのですね!
花が終われば山里は緑に染まり、そして田んぼの準備も始まります。祭りは豊穣の予祝と聞きました。始まりの今年は、きっとにぎやかで幸せな雰囲気に包まれますように!
京都でも「令和」を祝い、都を護る上御霊、下御霊両神社の神輿がことしに限って京都御所まで巡行するそうです。連休とも絡み、ますますにぎやかになりそうです。
ところで、ヨサヲさんは、京都の三大祭りを褒めてくださったけれど、実は結構途絶えたり、戦略的につくられたりしてます。
たとえば葵祭。始まりは確かに平安初期ですが、応仁の乱後は数百年、江戸中期に復活後も明治維新前後の混乱で再びストップ。明治16年にある人物が「復活させよ」と意見しなければ、そのまま消えていたとも言われています。
その人物とは岩倉具視。彼は亡くなる半年前、葵祭の復興や平安神宮の新設を提言しました。時代祭は平安神宮の完成記念に始まった新しい祭りだし、考えてみれば、京都は岩倉によって戦略的に「新しく」古都再生されたのです。
岩倉といえば、お札のデザインも変わりますね。
「経済人が1万円の顔」って、どう思います? 価値観の核を経済に置くいまの考えを反映しているよう。哲学者、教育者の的な方向性が、私は好ましく思うのですが。
そうそう、先日来のホテル乱立とともに「東京資本」の浸食を感じた件がありました。
このごろ京都駅ではみやげスペースがハンパなく広がっています(写真)。
駅は通勤の地元民も使うので、惣菜や日用雑貨の売場が充実していたのですが、ことごとく土産売場に変わっています。ジェイアール京都伊勢丹の地下食品売場もことし、みやげ用の銘菓やスイーツコーナーが増床・拡充されました。
先日、出張の際、ここで「京都の老舗喫茶店のオリジナル菓子」っぽいものを購入しました。いったい実店舗はどこなのかな?と裏書きを見ると、何と東京の洋菓子メーカーの製品。だ、ダマされた!
老舗洋菓子店の知り合いに聞くと「このごろ多いでっせ」だって。こんなのアリ?
ミヤコ様
まもなく、新しい年号「令和」時代が始まります。テレビで観る菅官房長官の緊張したお顔が印象的でした。よほど大事(おおごと)なセレモニーに感じました。(笑)
平成時代のなんとも重い幕開けとは異なり、ちょっとした浮かれ気分、お祭りムードを感じます。
お祭りと言えば、今年のGWは10連休。ミヤコさんはどんなご予定かしら。
こちら与謝野町は4月最終日曜日(今年は28日)を皮切りに、5月4日まで加悦谷祭・岩滝祭・曳山祭が行われます。与謝野町全域で行われる、毎年恒例の大行事です。
今年は10連休ということもあって地元町民、観光客など多くの方で沿道が賑わうことが予想されます。京都の葵祭・祇園祭・時代祭りのような大イベントではありませんが、地元の人たちの本気度は京の祭りにひけをとりません。
この春に、このお祭りをすべて網羅した「与謝野町お祭り総合パンフ」を作成しました。3町が合併して以来、与謝野町の祭りとしての認知はありましたが、このようなツールは初めてとのことでした。当初は来町される観光客様用にと考えていましたが、作成途中より地元町民の方からの要望が強く、結果大幅な部数増となりました。全戸に配布される地域などもあり、強いお祭り熱(パワー)を実感しております。
わが町においても少子高齢化・若者の都市部流出によって、共同社会の体をなさず、どんどんお祭りの当事者が減少。担ぎ手不足、後継者不足は深刻な問題です。このままでは、お祭り自体存続できなくなり消滅の恐れがあります。
しかしながら、パンフごときでこの盛り上がりを肌で感じると、あらためて絶対に無くしてはならないものと強く感じます。
京都市のホテル建設ラッシュは、多かれ少なかれ地元共同社会を破壊していることでしょう。千年の都に根付いた各々共同体独自の祭礼や行事も多いはずです。
資本主義経済・グローバリズムは人を幸せにする仕組みのはずだったのでしょうが、昨今は人の幸せを奪う仕組みになっているように思います。
京都は一年にしてならず、ですが、破壊は一年もかかりません。
地方も都市も行き過ぎた資本主義経済のツケが回って来ているようです。
なんとかせんと、!(難都か千都か)