私は10月12日の与謝野でのイベント「きものでぶらり♪ ちりめん街道」に参加できることを心から楽しみにしていました。台風19号接近のニュースを受けたとき、私は切符を手に、気持ちはすでに与謝野にありましたが、そのモンスター級の大きさや強さを考えると、どうしても今年の開催は中止されるほかありませんでした。
とても残念で、またすぐにこのイベントが開かれればなあと願っています。
さて、その台風の週末ですが、私は家で珍しい過ごし方をすることになりました。まずは風に吹き飛ばされないよう家の周りにある小さな植木鉢や自転車を家の中に取りこんで、最悪のシナリオを想定して食べ物や水を補給したりロウソクなどを買って備えていました。
その頃、電車は一切走っておらず、外の景色や様子もよくありませんでした。家の中で大人しく待機していたのですが、普段の物書きや調査の仕事をする気も起こらず、全く落ち着かなかったです。そんなモンスター級の台風が頭上を通り過ぎるときには、時間を数えることすら集中しづらいですよね。ふと外を走る消防車のサイレンの音が聞こえてきましたが、過ぎ去るとまたすぐに周囲は強い雨風の音だけが響きました。
そうそう、その前の週にちょうど気候が夏から秋に変わったように感じていたので、この機会に夏用の長襦袢を洗濯しようと思いました。私は違った長さの袖を5つ持っているのですが、夏用の長襦袢を全部まとめて洗ってアイロンがけをしました。それから個々に試し着をしたり、破れなどないか状態をチェックしていたところ、袖のいくつかに糸のほつれが見つかり直してました。夏用の衿を取り除き、冬用の長襦袢に新しい衿を縫い付けました。その衿はこんなに可愛らしい赤色の銘仙でリンゴと洋梨柄なんですよ。
その夏の着物を箪笥の上部に移して、秋物をおろして並べました。着物の公式な暦では秋物への衣替えの時期は実際その2週間前になるのですが、現代の気候変動は着物暮らしにも影響を与えているようです。私はようやく着物の入れ替えを終えられて気分がスッキリし、なんとか生産的な一日を過ごせられたのでハッピーでした。
私は今回与謝野には行けなかったのですが、結局、着物と共に1日を過ごしました。私の他にもどなたか台風の日を着物と過ごした方はいらっしゃいましたか?