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シーラクリフの きもの日々是
January 11, 2020

2020年、明けましておめでとうございます!

皆さま、年末年始の休日はどのように過ごされましたか? 毎年、クリスマスと新年は友人や家族と集まって楽しい時間を過ごせますので、私は特に大好きです。最近、私の子ども達が引っ越してしまったので、今回初めてクリスマスツリーを一人で立てました。自家製の木の飾りは、彼らが小さな子どもだった頃を思い出させてくれます。クリスマスをお祝いした思い出はこれまでたくさんありますが、今回も私は多くの友人や子ども達の友人と一緒に大規模なパーティーを開きました。クリスマスやお正月にも着物を着るのは楽しいものです。クリスマスには、それらしいモチーフや赤、緑、銀、金の色などで表現します。また新年には松、梅、竹、または長寿を象徴する鶴や亀を通して表現できます。今年は同居人と私で、新年とクリスマス用の着物コーディネイトを楽しみました。

今、私はこの2020年の到来にとてもワクワクしています。今年の着物活動として、たくさんのアイデアや計画を用意しています。着物に関する情報や魅力を広めて、着物がどれほど素敵な衣服であるかを人々に伝えていくことに、私自身これからも関わり続けると確信しています。その活動の一つとしてスピーチや講演があり、ニュースや雑誌の記事も執筆します。また、これまで以上により面白い着物スタイル本を作りたいと思っています。

さて、私は今年、昨年よりも多くの時間を丹後地域で過ごすことになるでしょう。それは丹後織物工業組合が今年で記念すべき丹後ちりめん創業300周年をお祝いすることに関わります。この地では1,300年以上にもわたって絹織物が織られてきました。織機で有名な京都の西陣と非常に密接な関係にあり、歴史上多くの西陣織帯が丹後地域で生産されました。「縮緬」は京都から1720年頃に丹後に伝わり、江戸時代から丹後地域の織工さん達が代々生産し続けてきました。丹後・与謝野町には「ちりめん街道」という名前の付いた通りまであり、かつて商家がその通り沿いに住んで、絹を取引するため京都市内まで持っていきました。この地域の人々はその長い歴史を当然誇りに思っています。しかし、只その遺産に頼っているだけではありません。

現代において着物を着る人は以前よりも少なくなり、フォーマルからカジュアルな服装への移行が、日本のみならず世界規模で進んできています。このことは着物業界にとって大きな挑戦となります。着物用のちりめん生地、絹織物の約70%が今もなお丹後地域で作られていますが、着物の未来にとって、この伝統産業を続けていくことは極めて重要な使命です。同時にこの地で織物業に関わる人々は市場を拡大することの重要性も認識していらっしゃるので、着物市場だけでなく西洋のファッションブランドやインテリア、その他新商品の生産にも注力し貢献されています。

シルクは、均一な体温を維持する上で優れた生地です。柔らかく、人体と同様のアミノ酸を含んでおり、見栄えが良いだけでなく素肌にも非常に心地よいものです。丹後の織工さん達は、丹後ちりめんを今後さらに100年前進させる挑戦に取り組むため、新たな技術とデザインを開発されています。
私は今回、2020年の丹後ちりめんのプロモーションに参加できることを嬉しく思います。また、丹後地域の多くの人々との綿密なコラボレーションや新たな出会いを楽しみにしています。丹後の新年、あけましておめでとうございます!

一部写真提供  ●丹後織物工業組合  ●海の京都DMO

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