2月は日本では一番寒い月です。丹後にも先日深い雪が降っていたと聞きました。大雪も眺める分には、とても綺麗で良いものですね。
私は毎年2月に大学の講義がお休みに入りますので、普段はなかなかできない別の仕事に取り組んでいます。ようやく着物研究プロジェクトにも時間を費やすことができ、今月英・ロンドンで開催する着物ワークショップの準備にも取り掛かっています。また、住まいの片付けと共に、お庭の手入れも行いました。この際、何か新しいこと、大好きなものづくりにトライしようかなと思い、先日週末に開かれた足袋づくりのレッスンに参加してみて、足袋について色々なことを学びました。
まずレッスンでは、足袋に取り付けるファスナーを3種類のうちから選びました。定番のこはぜタイプ、ボタンタイプ、紐タイプのファスナーですが、紐のタイプは、まさに足袋、と言える様な見た目のアイテムです。
私は今回、母の古いボタンケースに入っていたボタンが面白いかなと思い、使ってみました。蓋に描かれた女王様はとても若く見えますが、一目その缶の箱を見るとそれがどれほど昔のものか分かっていただけると思います。
足袋に使う素材選びもとても面白くて、実家に取り付けているカーテンを作った際に残った素材を用いました。特に明るくカラフルな色を選んだのですが、今回足袋の内側と外側で異なる布を使って作ることにしました。裏地の面を合わせると、1セットの足袋には5枚の布を使います。縫い付け作業は足袋ごとに行う必要があり、全工程を合わせると色々とやることがあります。
完成までには合計4時間以上かかりました。やはりプロの職人さんが作った足袋よりも素晴らしい仕上がりにすることは難しいですが、自分だけの唯一無二の作品・製品づくりにトライすることはとても楽しいものです。
参加者それぞれが自身の好みや性格に合った足袋を作っていました。隣で一緒に作っていた女性はパステルカラーと水玉の素材を用いていて、とても可愛らしかったですし、ある男性が作っていた男物の足袋は彼自身の様にとても真面目なテイストでした。
私は作り方を覚えておきたかったので、もう1ペア作りました。さくらんぼと一緒に大きなヘアスタイルの女性が描かれたパターンです。なかなかクールに出来たかなと思います。
もしあなたが縫製好きで、日本語が少しでも話せるなら、お気に入りの生地や素材をいくつか持って、こういった足袋づくりレッスンに参加されてみてはいかがでしょう?それはとてもユニークな体験で、あなただけの「スペシャル足袋」を持ち帰ることもできるでしょう。ちなみに今回のレッスンは、「トウキョウジョウ」という所でした。それではまた!