すべての季節の中で、私は秋が一番好きです。秋の日に外出するのが大好きで、ちょうど今も外で書き物をしています。広く青い空の下、空気が澄み、太陽が輝いています。暑すぎず寒すぎず、蚊に悩まされることもありません。
こんなに気持ちの良い気候の下で、仕事のないときに散歩に行くのが大好きです。時々、私は自転車で長い道のりを走って家に帰りますが、途中で降りて川沿いを歩いたりもします。仕事がある日にも、一日の終わりに夕陽が沈むのを見るのは私の喜びです。
落ち葉はどうしても散らかるので、片付けるのを面倒に思う人もいます。でも私は落ち葉を愛しています。落ち葉はまちの神聖な飾りの様に思えて、とても美しいものです。
また、秋はあらゆるものが成熟しており、木には沢山の実がなっています。ある日の散歩では、あけび、マルメロ、かりん、柿、多くの種類の柑橘類が見られました。赤いベリーをカラスが貪欲にむしゃむしゃと食べているのも目にしました。毎年これらの果物がなるのはとても恵まれていることで、美味しく味わえることにも感謝しています。
明るい青空を背にたくさんの実をつけた柿の木を見ると、クリスマスツリーより明るく輝いていてとても美しく思います。
もちろん果物は熟した後には腐っていき、葉も落ちて絶えます。秋には悲しみもあり、時の経過を思い出させます。失った家族や友人、遠くに行って会えなくなった人をふと思い出すことがあります。それは悲しいことですが、私の人生に多くの素晴らしい人がいたことは恵みでもあります。
イギリスの秋は日本と異なり、寒くてとても湿気が多いです。毎朝よく霧がかかり、白く冷たい空気が公園や川を横切ります。蜘蛛の巣が露で輝き、濡れた葉が地面に落ちて朽ちていきます。
私はイギリスの秋の香りも大好きです。子供の頃に落ち葉の山を両手いっぱいに集めて、そこら中に投げて遊んでいたのを覚えています。とても楽しかった思い出で、秋の香りと葉っぱの山が恋しいです。
そして私は自分の着物の中にも、秋が訪れることが大好きです。私は好んで秋の色彩やデザインを身に纏います。紅葉や楓、銀杏の葉のデザインです。月の模様が描かれた絵絣の着物の下には、うさぎをモチーフにした小物を大事に付けています。
この季節はシンプルなストライプと紬の着物を好んでよく着ています。秋は、より自然や大地に近づける季節だと感じています。あなたもドレスアップして秋の季節をお祝いしませんか？ぜひやってみてください。とても楽しいですよ。
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