このクリスマスやお正月はコロナウイルスの影響で、いつものように母国イギリスの家族に会いには行けませんでしたが、日本でたっぷりホリデーシーズンを過ごすことができて嬉しかったです。幸いにも家に集まることのできた一部の家族や友人のためにローストチキンを作って、お互いに距離を取るなど工夫をしながら一緒に楽しい時間を過ごしました。
今、丹後織物工業組合の面白い取り組みに参加させていただいています。それは京友禅の染工や西陣織の方々と一緒に、ネット上で着物作品を展示するインタラクティブなサイトを作るプロジェクト。自分で選んだ3点の着物をそれぞれ着て、回転する小さな台の上で360度撮影をするという新しくて面白い経験でしたが、瞬きせずじっとしていなければいけないなど、なかなか簡単にはいきませんでした(笑)
大晦日には、うちに下宿中の南米エクアドルからの留学生ニコルが、友人を招待してきてくれました。それはまるで日本流とエクアドル流がミックスされたお正月スタイル。私は日本流担当で、柚子で味付けした麺をみなに振る舞いましたが、エクアドル流の方は、時計が0時になった途端に椅子を1脚立て、12個のぶどうを食べ(今回はレーズンを使用)、誰かうらみのある人を模した燃える人形を飛び越えるというもの!続いてスーツケースを持ってぐるっとその辺りを走るのですが、これは今年一年中、安全な旅行ができるようにという願いを込めてのこと。エクアドルのお正月の習慣はとても面白いですね!
元旦は、気さくな年上のご近所さんがおせちを食べようと誘ってくれて、梅の花とうぐいすが描かれた青いアンティークの着物を着てお邪魔しました。ニコルが茶道のお稽古をしているのでお抹茶を入れてくれて、その後はおせちとお雑煮を堪能。うっかり食べ過ぎてしまいましたね(笑)その日はとてもいい天気で、太陽が明るく輝き、新年の希望を感じさせてくれました。
次回もまたこのお正月の特別な過ごし方をお伝えしますね。