みなさまこんにちは。お元気でしょうか。
首都圏の外出自粛による影響でしばらく丹後方面に行けておらずとても残念ですが、今回は自粛前に訪れた与謝野のある工房について書いてみたいと思います。
ネクタイメーカー「KUSUKA(クスカ)」、その工房は小さな川沿いの周辺、柳の木や畑、野の花が生い茂る美しい場所にあります。
代表の楠さんは、丹後の地にのこる織り技術を活かして、ファッション分野で新たな商品を開発され、全国で販売されています。
主要な商品は手織りのネクタイ。着物用とは異なる特別な幅の織機で生産されていますが、こちらは前職でエンジニアリングの経験がある楠さんご自身で改良されたものです。
ネクタイはバイアスに裁断され、織り手が生地に織り込んだ縞模様がネクタイ上で斜めに入り、ストライプ柄のアイテムが出来上がります。
手織りによる高品質なネクタイは、国内だけでなくネクタイの本場ヨーロッパでも販売されており、その他にも絹100%の柔らかなショールやストール、お洒落な裂き織りのスニーカーなど上品でユニークなアイテムづくりにも挑戦されています。また、素晴らしいことに織り手は、これから技術を引き継いでいく若い職人の方たちが中心になっています。
300年の歴史を持つこの土地の技術が、伝統を守りながらも現代のファッションにも生かされていること。新たな可能性を拡げていこうと様々な工夫がほどこされ、進化していく過程をみられることは、とてもエキサイティングですね!
それでは、また次回素敵な職人さんの特集にてお会いしましょう。