ミュージックサプリ
2018.06.29

 そろそろ梅雨が明ける気候のこの頃、新たに社会人になった若者の顔つきが少しづつ変化してきます。生まれ育った場所を離れて、学生生活に別れを告げ、就職する職場があるところへ生活の場が変わった若者もいるでしょう。まだネクタイの結び目やお化粧がぎこちない新社会人に出会うと、不安と希望を感じながら、そして遠く故郷に想いを馳せながら、満員電車で会社へ通い始めた頃を思い出します。

 2014年に国民的人気アニメの主題歌として発表された秦基博さんの「ひまわりの約束」。この曲は発売後64週にわたってオリコンにチャートインし、秦さんのファン以外の多くの人たちにも支持されて1年以上のロングヒットとなりました。“もしも僕らが離れても、また出会えると信じて”主人公は恋人に向かって、“旅立ちの時、笑顔でいられるように”送り出します。“そばにいたい”気持ちがありながらも、むしろあるからこそ、離れ離れになっても想い続ける気持ちを伝えて、見送る…。秦さんの歌声は、その切ない心情を美しいメロディにのせて表現しています。単に人気アニメの主題歌という理由だけでは、これほど幅広く多くの人たちがこの曲を好きにならなかったでしょう。

 離れて暮らすことで、より強く友達や恋人や、故郷や家族の有難さに気がつく。間もなく迎えるお盆の帰省を心待ちにするのが、いまの季節かもしれません。

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