橋立も 絹織る町も 紅葉越し
三野青芒子は明治四十一年宮津市生まれの地元俳人です。当地で国語教師をつとめながら、多くの俳句を詠みました。
町内の天橋立眺望スポット・大内峠は紅葉の美しさでも有名な場所です。横一文字に広がる松並木の眺望も、丹後ちりめんで栄えた町並みも、ここ大内峠から見下ろせば、今は赤一色に染まる紅葉の向こうにかすんで見える、と詠んでいます。
(昭和五十七年前後の句と思われます)
与謝野鉄幹・晶子の歌碑と同じく、与謝野町岩滝地区にある大内峠「一字観公園」内にあります。
一字観公園は、日本三景 天橋立が横一文字に見えることから「一字観」と言われ、天橋立の絶景を眺められることはもちろん、コテージ・キャンプ場も併設しており、行楽シーズンの人気スポットでもあります。
この歌碑は、一字観公園の駐車場からすぐ、管理等の左側の小さな坂を登った先、妙見宮の付近にあります。付近には徒歩で散策できる距離内に、その他の歌碑・句碑が点在しておりますので、ご一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。