ミヤコさん
あけましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。
平成最後の大晦日・元旦をのんびり過ごし、30年の平成時代を振り返りつつ、この先の自身や日本や世界について勝手な妄想をしてます。
これから先は、やはり「グローバル」と「AI」なのでしょうか。経済成長という視点では間違いなくこの2つのキーワードですが、少子高齢・人口減少のトレンドで経済成長ができるのでしょうか。内田樹氏は、もはや成長経済ではなく、定常経済と言います。
話は飛びますが、観光関連産業が、近いうちに自動車関連産業を抜くと言われています。日本の産業構造の大きな変化です。規模はともかく、観光関連産業に携わる身として変化を実感しますが、しかしながら地域で加速する少子高齢・人口減少の中で、どうしたらいいのかその解がみつからないのが正直なところです。今年も悩みの日々が続きそうです。
いよいよ新しい年号が始まりますね。
平成時代の政治経済・自然の様々な出来事はプロローグに過ぎず、いよいよ大転換が始まる時代の幕開けのような気がします。
そんな新しい時代をミヤコさんはじめご縁ある方とご一緒できること、楽しみにしています。。
あらためて、どうぞ今年もよろしくお願いします、の思いです。
ヨサヲさま
「観光狂騒曲」の様相を呈した平成最後の師走が暮れていきます。
ヨサヲさんご指摘の「夜の観光」といえば、まずライトアップですよね。春の桜、秋の紅葉に続いて、師走にも「京都・嵐山花灯路」があります。
10年以上前、冬の閑散期に集客しようと始まったイベントです。始まった当時は驚きました。寒風吹きすさぶ渡月橋や竹林を散策させるって、ちょっと無理がないですか? 十分に目的は果たせたので見直してもいいのでは。冬ぐらいは静かに過ごしたいです。
「観光の分散」は難しい問題ですが、私は数年来、思わぬ地方都市が脚光を浴びる現象に興味津々です。ご存知、アニメの「聖地巡礼」です。
私が初めてアニメの聖地巡礼を知ったのは10年ほど前。『らき☆すた』の舞台として埼玉県久喜市が注目された時でした。続いて『けいおん』の滋賀県豊郷町、『涼宮ハルヒの憂鬱』の兵庫県西宮市など、実はこれ、すべて宇治市に本社がある「京都アニメーション(京アニ)」の手がけた作品ばかりです。京アニは何と言っても背景がきれい。そして、しっかりロケハンして実在の風景を詳細に描くため、巡礼先が明確です。
一過性のブームと思いきや、良い作品は世代を超えて新たなファンを生み、息長い観光資源になっています。知らなかった場所が新たな聖地になるのも、面白さのひとつ。知り合いの学生は夏休みに、ある作品の聖地になった鳥取県を初訪問したそうです。
私も先日、今をときめく「とうらぶ」人気がどんなものか、東山区の粟田神社を訪ねました。知っていますか?とうらぶ。紅白にも出演するという、あの『刀剣乱舞』です。
元々は3年前に発表されたオンラインゲームで、名刀を擬人化した「刀剣男子」が戦うストーリー。人気が高じてミュージカルになり、アニメになり、来年には実写で映画化もされるそうです。女子たちの多彩な好みに応えるため、キャラクターも百花繚乱。中でも三日月宗近ゆかりの粟田神社や建勲神社は「刀剣巡り」の御朱印帳を共同でつくり、ファンを東奔西走させています。
全国各地から来た刀剣女子たちが綴った絵馬には「聖地に来た!」の喜びが弾け、「ひと振りでも多く後世に残りますように」「三日月が永遠に幸せに」など、登場人物や刀剣への愛があふれていました。ゲームはフィクションで実在の場所と何の関係もないのに、みんなうっとり。人斬りの道具の日本刀にラブって、ちょっと怖いですが。
ゆかりの地は京都市周辺とはいえ、決して人気の観光スポットではありません。「地域の魅力」に加えて、「恋する人」に会いに人は旅をするのだと気づきました。それがたとえ架空の人物でも(刀剣でも)関係ありません。
丹後に眠る群雄割拠の王たちもポテンシャル高し!神話も含めればキャラも幅広く設定できそう。恋する「王国女子」たちが与謝野を巡礼する日が来てほしいな!