ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
祇園祭はディズニーランドを超える! 平成30年7月18日

 お便りに祭りムードの熱気が伝わります。特別なハレの日=非日常のひと月ですね。そんなスペシャルな京都を幼少から体験してきたミヤコさんが、何と羨ましいことか。

 

 そうそう、祇園祭の山鉾巡業はパレードか?について、私見を。

 

 結論から言うと、パレードです。誰もが知るディズニーランドには、ショーのひとつとして、素晴らしいパレードがあります。ミッキー、ミニーをはじめ人気のキャラクターが山車(だし)に乗ってパーク内を巡行します。山車はパーク内でフロートと呼ばれています。

 

 山鉾は山車のひとつですね。となると、山鉾巡業は英語で、フロート・パレード=Float Parade。かっこいいじゃん。

 

 ええいっ!山鉾巡業は「Kyoto  Float Parade」と言っちゃえ!

 

 訪日観光客で溢れる京都。なら、世界一のエンタテイメント、ディズニーランドに対抗すべき、日本最高のパレードとして世界に発信したらと思いますよ。歴史・伝統はディズニーランドもかなわないでしょう!そんなこと考えていると、益々、ミヤコさんが羨ましくなってきました。なので、話変えます。

 

 さて、与謝野も夏。

 

「夏河を超すうれしさよ手に草履」「雲の峰に肘する酒呑童子かな」

 

の与謝蕪村の歌を、京都新聞文化面で俳人の黛まどかさんが取り上げられています。蕪村の歌は、与謝野の夏の山河を伸びやかに描いていると。

 

 この5月、黛さんは蕪村の取材で与謝野町に来訪され、句碑のある親水公園に足を運ばれました。そして蕪村が見た、今も変わらぬ同じ風景を見られ感動されました。

 

 夏河とは町を南北に走り日本三景天橋立の内海、阿蘇海に注ぐ野田川であり、酒呑童子とは、野田川の源流である大江山に住む伝説の鬼神。ここ与謝野の夏も見ごたえあります。ミヤコさんもぜひ、蕪村の感じた与謝野の夏を体験してみてください。

ヨサヲ
祇園祭。山鉾巡行は祭り?パレード? 平成30年7月11日

 上高地か、いいな! 私も数年前にトレイルし、まだ雪を頂いた夏の山々、青空を映す渓流に惚れました。上高地の魅力にいち早く気づき、世界に紹介したのはウェルトンという宣教師さん。いま、与謝野では「ALT Eyes」がその役割を果たしていますね。情感あふれる写真とともに、多くの方を丹後へと誘うことでしょう。大江山「酒呑童子」連峰トレイルも趣ありそう!
 さて、蛍から「ホテル」じゃなくて、「火照る」と受けて、猛暑が続く汗だくの京都市内からお便りします。街がアツいのは祭りシーズンが到来したためでも。昨日あたりから祇園祭の鉾立てが始まりました。
 実はわたしは四条河原町に近い、山鉾町の商家生まれ。八坂神社の祭神が祇園祭の期間中鎮座される「御旅所」の向かいで育ちました。祖父はこれが自慢(というか少々鼻にかけ)、電話を掛ける時など「お旅の●●どす」と名乗っていた記憶があります。
 こどもにとっては自慢どころか、遊び場所が少ない都会暮らしはストレスばかりですが、祭りの時だけは別。宵の駒形提灯はきれいだし、お囃子のBGMも心地良くて。
 そして巡行当日。まちを祓い清めつつ山鉾が練ります。詳しく述べると年齢がバレますが、私が実家の2階から眺めていた頃は、まだ粽投げがありました。辻回しの順番を待って目の前で停まった鉾に、「ちまき放って!」と声を掛けると、家の中にびゅんびゅんと粽が飛び込んできたものです。眼下では鉾を囲んだ人波が、粽を求めて大きく左右に揺れていました。
 粽投げがなくなって久しく、観衆も歩道から見守るだけ。中止は事故がきっかけで危険回避はわかるけれど、今ではただの山鉾パレードみたい‥。ことしも迎えられたことを喜びつつ、少々の寂しさも覚える祭りの日々です。

ミヤコ