ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
京都、ポップなホップな夜 令和元年8月21日

ミヤコ様

 先日はありがとうございました。久しぶりにお会いして楽しくもありうれしくもあり、とても気持ちの良い時間でした。お店も素敵でした。なんとも心地よい空間。周りの若いファミリーやカップルも笑顔が絶えず、会話が弾んでいました。あらためて、北山はいいなあ。 とってもブリリアントな午後でした。

 その後、所用を済まして、富小路通りの錦市場を北に上がったところの「SVB(スプリングバレーブルワリー京都)へ行きました。ここでは与謝野町産ホップを使ったクラフトビールがあり、今回はラッキーにも飲めることに。クラフトビール独特のビターな感じと独特のフルーティー感がミックスされ、なんとも美味しかったですよ。いつも会社の行き帰りに見ているホップ農園のホップが使われているなんて、ちょっと嬉しい、ちょっと自慢。
 一緒に出てきた料理もこれまた美味しく。話も弾んで、「もう一件、行きましょう!」ということになり、今度は七条高瀬川の「京都ビアラボ」へ。こちらはSVBをクラフトビールレストランとすれば、クラフトビアカフェって感じで、これまた居心地が良くて。メニュー表は、壁の黒板に書かれスタバメニュー風。明るく爽やかで健康的な空間。ここで飲んだクラフトビールもこれまた美味い。

 数時間でクラフトビールの店2件。クラフトビールが流行っていることをしっかり実感しました。
 「まずはビール」「ジョッキで乾杯!」「イッキ、イッキ」の居酒屋ビールの無茶飲みが減少していることや、若者のビール離れ、日本酒離れは感じていたけど。代わってこんなにもクラフトビールが盛況とは。
◎おっさんが少ない。(ネクタイサラリーマンおやじがいない。)
◎女性が多い。(一人で飲んでいる女性も多い。)
◎店の空間が、ポップでオシャレ。
◎ワインバーのような気どりがない。
◎夜のしっとり感もない。
◎居酒屋でもなくバーでもなく、カフェ空間に近い。
気楽さとおしゃれさとスマートさをミックスしたような空間は、まさに令和時代の空間なのかな。
 昭和の居酒屋、平成のワイン、焼酎、ハイボールブームを経て、このクラフトビールブーム。
 与謝野ホップ体験イベントから1か月。あの楽しさの余韻が残っているところで、クラフトビール。
 大好きな京都で、与謝野ホップが飲めるとは。(、わが町が「今」を提供していることに、驚き。)

 ポップでホップな素敵な夜でした。

ヨサヲ
夏の異変、みなさまは? 令和元年8月21日

ヨサヲさま

 ホップ収穫のにぎわい、写真からも伝わってきます!参加者のみなさま、一生の思い出になることでしょう。決して大げさではありません。気がついたら反芻している楽しい思い出って、案外限られています。ホップ収穫時のワクワク感と独特の苦みは、暑い夏が来るたび、よみがえるはず。参加できたこどもたち、しあわせですね!

 ヨサヲさんが言う「プライスレスの経験」で最近気になることがあります。
 最近、虫が減ったと思いませんか?
 これ結構、私の周囲で話題になっています。こどもたちの夏の楽しみである虫捕りのターゲットになる昆虫はもちろん、煩わしい蚊、食べ物にたかるハエ、まとわりつく羽虫‥。もちろん、害虫が減るのは嬉しい反面、「なんか、胸がざわつくよね」と。
 もちろん蝉はジンジン鳴いているし、梅雨時には例年通りホタルの便りもありました。けれど、全体的には明らかに減った印象です。実は自宅のあるマンションの駐車場の軒で、ツバメが第2弾の子育てをしています。周囲から遅れた子育てに、住民も心配そう。ヒナの育ちも良くありません。「親鳥が虫捕りに苦労しているみたい」と管理人さん。私の家は京都市内でも自然の多い地域ではあります。しかし、確実に都市化している。田んぼは消え、民家が次々と更地になっています。虫たちのすみかだった、樹々や茂みは激減しました。
 そんな思いでいた先日、NHKで俳優・香川照之さんがカマキリ先生に扮する「昆虫やばいぜ!」という番組を見ました。なんとドイツの調査では、1994年から27年間で昆虫が76%減ったらしい。希少種はもちろん、身近な虫が減っているのが特徴で、イギリスではハエがこの30年で75%、プエルトリコでは全体の98%(!)の虫が減ったそうです。スピードは驚異的で、試算では100年後には現在の1%未満になるとか。「虫がいなくなって寂しいな」では済まず、食物連鎖が狂い、私たちの食生活だけでなく、「分解者」の不在で伝染病や感染症が蔓延しやすくなるそうです。

 もちろん自然豊かな与謝野は「まだまだ虫多いよ!」かもしれません。
 都会を離れて、森や小川で遊び、遠方から集まったいとこや地元の友達と虫採りを楽しむことも、長年、夏のこどもたちの幸せな「プライスレス」の思い出です。
 「どこにでもあるもの」とうかうかしていては、いつの間にか失われてしまいます。
 これから生まれるこどものためにも、多彩で豊かな虫ワールドが守られますように!
 写真は市民の憩いの場である「鴨川デルタ」。親子が水辺で小魚や沢蟹を捕っていました。川面は陽光を受けてキラキラ。一瞬一瞬がプライスレスです。

ミヤコ