ヨサヲとミヤコの往復書簡 京都に憧れる与謝野のヨサヲ。与謝野に憧れる京都のミヤコ。往復する2つの想いは、ただの雑感? それとも…。
丹後から京へ。蕪村、祇園祭で大活躍! 平成30年7月28日

 「Kyoto Float Parade」やて!この英訳、100年経とうが実現しないでしょう。昔に比べてパレード的とはいえ、神事ですからね。八坂神社の氏子はもちろん、プライドの高い京都市民が認めるわけはありません。嵐のような物議をかもし、ヨサヲさんの人相書が出回り、JR保津峡駅あたりで電車を降ろされ、都入り拒否です。いえ、祇園祭保存会の刺客が既に9号線を北上しているかも。次の闇夜に警戒を!
 しかし、神様に喜んでいただくために、山車を飾り、囃子を奏で、舞い・・と考えれば、神と氏子のためのエンターテインメントであることは確かです。夜を彩る提灯も、ただの照明器具ではなく、神様に捧げる灯明の意味があるそうです。提灯が紅白なのは、神様がおられるめでたさを歓迎しているためとも。やっぱり、喜びを分かち合う娯楽という点ではディズニーランドと同じ! もしも刺客が来たら、そう伝えてください。(ただし、前から来た時のみ。後ろから来たら・・お気の毒です)
 さて、前回の書簡でヨサヲさんが教えてくださった与謝蕪村の俳句、本当に伸びやかです。母の故郷に抱かれ、こどものような素直な心になったのかもしれませんね。
 加悦への立ち寄り後、四国を経て、蕪村はついに漂白の旅を終え、京都で結婚し、居を構えました。実は蕪村宅は、祇園祭の白楽天山に近い、仏光寺通烏丸西入ル。大丸や阪急の四条烏丸駅にも近い、京都一にぎやかなところです。旧宅跡を訪ねると、祇園祭の提灯が掲げてありました。
 蕪村は、長刀鉾町にも住んだことがあるそうです。日本各地の豊かな自然や風土を愛しつつ、都会の喧噪も好む。バランスのとれた人だなあ。祇園祭に関連した作品はないかと探していたら・・あった!放火鉾の下水引幕の下絵を描いていました。鉾町にもきっと信頼があつかったのですね。うれしくなりました!

ミヤコ
祇園祭はディズニーランドを超える! 平成30年7月18日

 お便りに祭りムードの熱気が伝わります。特別なハレの日=非日常のひと月ですね。そんなスペシャルな京都を幼少から体験してきたミヤコさんが、何と羨ましいことか。

 

 そうそう、祇園祭の山鉾巡業はパレードか?について、私見を。

 

 結論から言うと、パレードです。誰もが知るディズニーランドには、ショーのひとつとして、素晴らしいパレードがあります。ミッキー、ミニーをはじめ人気のキャラクターが山車(だし)に乗ってパーク内を巡行します。山車はパーク内でフロートと呼ばれています。

 

 山鉾は山車のひとつですね。となると、山鉾巡業は英語で、フロート・パレード=Float Parade。かっこいいじゃん。

 

 ええいっ!山鉾巡業は「Kyoto  Float Parade」と言っちゃえ!

 

 訪日観光客で溢れる京都。なら、世界一のエンタテイメント、ディズニーランドに対抗すべき、日本最高のパレードとして世界に発信したらと思いますよ。歴史・伝統はディズニーランドもかなわないでしょう!そんなこと考えていると、益々、ミヤコさんが羨ましくなってきました。なので、話変えます。

 

 さて、与謝野も夏。

 

「夏河を超すうれしさよ手に草履」「雲の峰に肘する酒呑童子かな」

 

の与謝蕪村の歌を、京都新聞文化面で俳人の黛まどかさんが取り上げられています。蕪村の歌は、与謝野の夏の山河を伸びやかに描いていると。

 

 この5月、黛さんは蕪村の取材で与謝野町に来訪され、句碑のある親水公園に足を運ばれました。そして蕪村が見た、今も変わらぬ同じ風景を見られ感動されました。

 

 夏河とは町を南北に走り日本三景天橋立の内海、阿蘇海に注ぐ野田川であり、酒呑童子とは、野田川の源流である大江山に住む伝説の鬼神。ここ与謝野の夏も見ごたえあります。ミヤコさんもぜひ、蕪村の感じた与謝野の夏を体験してみてください。

ヨサヲ